2018年卒学生の採用面接が解禁されて1カ月経った7月1日現在の内定率は、前月比19.8ポイント増となる83.2%となっていることが、人材サービスのディスコ(東京・文京、新留正朗社長)の調査で分かった。

 7月1日現在の内定率は83.2%。先月調査(6月1日現在)の63.4%から1カ月で19.8ポイント増と上昇した。前年同期(79.8%)と比較しても3.4ポイント上回っており、7月の内定率が8割を超えるのは2009年卒学生以来9年ぶりとなる。

 就職先を決定して就職活動を終了した人は61.7%。複数内定を保留しているなど未決定である人(4.4%)を合わせると66.1%となり、前年同期(61.9%)より4.2ポイント多い。

 就職活動継続者は「内定あり」(17.0%)、「内定なし」(16.8%)を合わせて33.8%となり、3人に1人が就職活動を継続している。

 地域別に内定率を見ると、いずれの地域も8割を超えており、全国的に高水準であることがわかる。最も内定率が高いのは「関東」で、84.6%。前年調査では内定率が低かった「その他の地方」で上昇が目立ち(77.1%→83.0%)、地方でも人材獲得競争が激化している様子が表れている。

【地域別 内定率】
関東 84.6%(前年調査82.2%)
中部 82.8%(同78.0%)
近畿 80.7%(同78.4%)
その他の地方 83.0%(同77.1%)

 調査は、2017年7月1日〜5日、2018年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象にインターネットで実施し、1238人の回答を得た。(文系男子413人、文系女子344人、理系男子313人、理系女子168人)