親は先生ではありません。すべてを教えてあげる必要なし



子どもってときどき、親が答えられないような高度というか、突拍子もない質問をしてくることがありますね。お母さんとしては、ちゃんと答えてあげなきゃという気持ちがありますが、お母さんだって知らないことは山ほどあります。何でも知っているはずがありません。では、そんな時いったいどうやって答えるのがいいのでしょう。

突拍子もない子どもからの難問には質問返しで対応する



先日ある講演での質疑応答で興味深い質問を受けました。息子が突然「どうして地球は丸いの?」と質問してきたとのこと。とっさにスマホで調べたけれど、うまく答えられませんでした。そんな時はどう答えればいいですか?とお母さん。急にこうした難題を尋ねられたことって、お母さんなら誰でもあるかと思います。実はこうした場合、無理に答えなくてもいいんです。聞かれたら「あなたはどう思う?」と質問返しをすればいいのです。

質問を繰り返すと、自ら解決策が見えてくる



「どうして地球は丸いの?」と聞かれたら、「どうしてだと思う?」と尋ねればいいんです。「学校の先生は○○っていってたよ」などと、知っている情報があれば教えてくれるかもしれません。また「わからない」と言われてしまったらどうでしょう。そんな時も「どうしたらわかるかな?」と質問で返します。「先生に聞く!」「図書館で調べてみる!」なんて答えてくれるかもしれません。そんな会話が続いたら「そうだね。先生に聞いてみてわかったら教えてね」「図書館で調べてみたら?」などと提案するのです。

子どもにとって必要なのは正しい答えではなく、楽しい会話です



そのほかにも返事に困る質問はたくさんあります。たとえば「どうして学校で勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたときも、こっちから「なんでだと思う?」って聞いてみる。そうすると「計算ができないと買い物ができないから」とか、子どもは意外に考えて、きちんと答えるんです。「それもそうだよね。多く払っちゃうかもしれないしね」なんて、こちらも返す。子どもが自分で考えて答えを出すことが大切、そのために親は答えず質問返しで対応してみてくださいね。

今日の1日1成長



難しい質問には、楽しい質問返しで対応する子どもの問題解決力も1成長、ママの対応力も成長。竹内エリカ(文)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/