県立丸亀城西高等学校(香川)

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集合写真(丸亀城西)「丸亀商」からの伝統守り、名門復活目指す!

 1918年(大正7年)に香川県丸亀市立丸亀商業として創設、長らく香川県立丸亀商業高等学校として歴史を刻み、1993年から現校名となった後も丸亀市民に親しまれている香川県立丸亀城西高等学校。1934年(昭和9年)に創部された野球部も創部3年目の1937年(昭和12年)のセンバツ初出場をはじめ、これまで春9回・夏4回の甲子園出場を果たしている。

 2年生16名、1年生13名(うち女子マネジャー3名)を束ねる現チーム主将の清水 啓右(2年・捕手)も「学校の敷地内に専用グランドがあり、非常に充実しており感謝しています」と話すように、四国地区きっての名門校は地元の期待大。練習試合ではネット裏にファンが詰めかけ、毎週木曜日には野球部OBが経営している讃岐うどんの名店「綿谷」(わたや)さんより「麺と天ぷら」の差し入れも届けられる。

 その清水キャプテンいわく、現チームの特長は「学年関係なく言い合えるところ、盛り上げる人がいること、次の塁を狙うところ」と語る。直前の練習試合・高松商戦で「投手が完投し効率の良い点の取り方ができ」勝利。自信をもって臨んだ秋の香川県大会では3回戦で尽誠学園の前に思うような力が出せず0対6で完敗。「昨夏負けた(3回戦で4対7)相手に連敗して悔しい」(清水)秋の終わりとなった。

「体を大きくし、個人課題を克服」「嫌なことを我慢する心を身に付け、人間的にも成長する」をテーマに掲げ、「投手、打撃、守備すべてのレベルアップ」「正しいフォームを身につける」「平均体重+7キロ」の3目標を掲げた冬練習では、65秒切りがノルマの300mシャトルラン×12本や100m・90m・80mダッシュのインターバル走15本ずつなどで精神力も鍛えた丸亀城西。彼らは伝統の力も背に受けて、春の香川県大会優勝、夏は12年ぶりの甲子園でのベスト4を目指す。

左中間コンビにも聴きました!

 ここからは渡辺 将人左翼手(2年)と1年生の奴賀 立樹中堅手にお話をうかがいます。

渡辺 将人選手(丸亀城西)

Q. この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。

渡辺:個人としては勝負所こそ初球を狙うことができず、消極的になってしまいました。チームとしても雰囲気にのまれ、自分たちの満足のいくプレーができませんでした。奴賀:チーム力、筋力を身に付けることと、見えないエラーをなくすところです。

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

渡辺:意識を高く持ち、ストイックに自分を追い込みます。また、口だけにはならないようにします。奴賀:個々のレベルアップとチームの団結力を強めたいです。また、野球に繋がる身体作りをしていきたいです。

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

渡辺:「努力が人を変えるです。奴賀:「英姿颯爽」(堂々とし、勇ましくふるまう)です。

奴賀 立樹選手(丸亀城西)

Q. このチームの好きなところ、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

渡辺:トレーニングでしんどい時に、みんなで声を出し合って励まし合うところと、腕立ての深さと、ダッシュの時にプラス1m走るところです。奴賀:チームの仲が良いところ、ここ一番での集中力が高いところ、腕立ての深さとランジウォークの質です。

Q. このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』と、いうこの冬の熱い宣言を最後にお願いします!

渡辺:体を大きくするのはもちろん、ここぞという場面で打てる勝負強さをつけます。奴賀:自分の掲げている目標を達成するために日々のトレーニングを怠らず、チームから信頼されるレギュラーになります。

 渡辺選手、奴賀樹選手、ありがとうございました!

空手トレーニング(丸亀城西)どこにも負けない「チームワーク」を創る!

 最後に、河本 浩二監督にうかがいました。

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたか?秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 秋の新チームは1年生7名がスタメンとして出場しました。そういった意味からも8月の練習や練習試合は例年に比べ個人的なことより集団を意識した指導をしました。秋季大会では3回戦で尽誠学園に0対6と完敗。全てにおいて力不足でしたが、現在は反復練習やトレーニングを中心とし、選手たちはチームや個々の目標を達成するため目の色を変えて取り組んでいます。冬場の期間は頭と体を使って、トレーニングの成果が必ず野球の技術向上につながるよう伝えています。また、2年生の台頭も期待しています。

Q. 最後に、厳しい冬のトレーニングに励む選手たちへメッセージをお願いします。

 トレーニングの目的を以下の3点で明確にしてほしい。1.野球の動きにどう連動するか2.限界に挑戦しチーム内で逆転現象が起こること 3.励まし合い一体感を出すこと

 一冬を越え、心身ともに成長した姿を見られることを期待しています。

 河本監督、ありがとうございます。冬の先にある春・夏の成長を期待しています!

今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!