AFX通信によると、欧州中銀(ECB)のジャン・クロード・トリシェ総裁は4日、欧州議会で、ユーロ圏内のインフレ率の格差は、特定の国が不適切な政策を行っているため、と述べた。また、同総裁は、労働市場と商品市場の硬直性や不適切な経済政策などがインフレ率の格差の原因と指摘し、そうした不適切な政策を行っている国には「構造改革を強く勧める」と述べた。トリシェ総裁は、特定の国について、国名は挙げなかったが、過去、イタリアの単位当たり労働コストの上昇に対して、懸念を表明していた。【了】