XFN-ASIAによると、中国政府系シンクタンクDRC(国務院発展研究センター)の寿明局長は、中国での3G(第3世代)携帯電話サービス開始のためのライセンス供与の時期について、3Gネットワークの構築を2008年の北京オリンピックまでに完了させるためには、来年にもライセンスを供与するのが適切との考えを示した。人民日報が4日付で報じた。また、公正競争を促進するため、3つの主要規格(中国が独自に開発したTD-SCDMA、欧州のWCDMA、米カルコムのCDMA2000)のそれぞれに1つずつライセンスが発行されるべきだとしている。

  一方、3Gライセンスを供与するには、同国の電気通信業界の再編が十分でないとの見方が強まっており、チャイナ・ビジネス・ポストは先週末、中国が8月か9月まで、最終的な業界再編計画をまとめることができないだろうと伝えていた。また、SASAC(国務院国有資産監督管理委員会)は、チャイナ・モバイルなどの国内電気通信大手4社を2−3社に統合する再編案を検討しているといわれているが、同4社の全てが海外の株式市場に上場していることから、海外投資家への配慮から統合の実現には時間がかかると見られている。【了】