世界を旅すれば、スターバックスのような国際的なチェーン店だけでなく、現地で愛されているローカルなコーヒーチェーンに出会います。

マレーシアを代表するコーヒーチェーンが、「オールド・タウン・ホワイト・コーヒー(OLD TOWN WHITE COFFEE)」。現在はシンガポール、インドネシアなどにも店舗を展開している、マレーシアを旅すれば必ず目にする身近な存在です。

そんなオールド・タウン・ホワイト・コーヒー発祥の地が、マレーシア第3の都市イポー。日本での知名度は低いものの、マレーシア屈指の美食の街として有名。イポーでしか食べられない名物グルメを求めて、クアラルンプールから出かける人々も多いのだとか。

イポー鉄道駅近くにあるオールド・タウン・ホワイト・コーヒーの店舗。イポー鉄道駅と同様、クラシカルな白亜の外観が特徴です。

コーヒーを飲む男性を描いた壁画は2014年にお目見え。ペナン島のジョージタウンで人気の壁画アーティスト、アーネスト氏の作品がイポーにも登場したことで、イポーは近年ストリートアートの街としても注目を集めています。

コロニアル調の建物や古いショップハウスが並ぶ、イポーならではのノスタルジックな街並みとアートが調和した、味わい深い風景が楽しめますよ。

オールド・タウン・ホワイト・コーヒー発祥の地にある店舗だけあって、重厚な雰囲気が漂います。

オールド・タウン・ホワイト・コーヒーは、コーヒーチェーンとはいっても、麺などの食事メニューやローカルスイーツのメニューが充実していて、しっかりとした食事も可能。朝から晩までファミレス感覚で利用できる心強い存在です。

名物は、店名にもなっている「ホワイトコーヒー」。

豆を焙煎する際にマーガリンと砂糖を加えるのがマレーシアのローカルコーヒーの特徴ですが、イポー発祥のホワイトコーヒーの場合、マーガリンや砂糖の比率を落として煎っているのだとか。その配合によって、普通のコーヒーよりも明るいホワイトコーヒー独特の色味が出るのだそうです。

ホワイトコーヒーといっても、見た目が白いわけではなく、カフェオレのように茶色っぽい色をしています。焙煎の方法によってこんな色味が出るなんて面白いですね。

表面はラテのように泡立っています。ホワイトコーヒーを口にすると、日本で一般的なコーヒーとの違いに驚かされるはず。

濃厚で、コクがあって、甘い!酸味やキレはほとんどなく、優しく奥深い味わいが広がります。苦味が少ないので、コーヒーが苦手な人もこれなら飲めるかもしれません。

ただし、オリジナルのホワイトコーヒーは、日本人の感覚からするとかなり甘いので、「甘すぎるのはちょっと…」という方は、「less sugar(砂糖少なめ)」を注文するといいでしょう。

オールドタウンホワイトコーヒーの店舗や、マレーシアのスーパーマーケット、コンビニなどでは、ホワイトコーヒーの粉末が購入できます。1杯分ずつ個包装になっているので、ばらまき土産にもぴったり。

マレーシア名物、イポー発祥のホワイトコーヒー。もちろん、イポー以外にもマレーシア各地に店舗があります。コーヒーが好きな人も、そうでない人も、マレーシアを訪れるならぜひ一度はその味を試してみてください。

OLD TOWN WHITE COFFEE公式サイト
http://www.oldtown.com.my

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