XFN-ASIAによると、中国農務部の陳錫文次長は、中国農村部で多発する農民暴動について、「自己の権利を守るという意識が農民の間で高まった結果」という見方を示した。香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストが4日付で報じた。しかし、その一方で、同次長は「農民たちの民主的な意識は高まっているが、法と秩序を守るという意識は育っていない」と指摘した。また、暴動への対応で、現地当局の不手際が目立つケースもあったことを認めた。

  さらに、農民暴動が国際社会の注目を集めていることについて、同次長は、「中国には300万もの村があり、仮に3万の村で暴動が起きても、それは全体の1%に過ぎない。もっと全体を見るべきだ」と述べた。また、「インターネットを通じて、北京の中央政府に暴動の状況が即座に伝わり、迅速に対応できた」として、インターネットの果たした役割を高く評価した。 【了】