100kgの実からたった1リットル！話題のアルガンオイルの使い方
モロッコが原産だと言われている“アルガンオイル”。美肌や健康にいいらしいという話はしばしば聞くものの「具体的にどのような効果・効能があるの？」と思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな方のために、アルガンオイルの効果的な使い方についてご紹介します。
■アルガンオイルとは？
アルガンオイルは、モロッコ南西部の乾燥地帯（砂漠）に生育するアルガンツリーの実の中の種の核から採取されるオイルです。採取量は、約100キロの実から、1リットル程度しかとれないとても希少価値の高いオイルとされています。ちなみにモロッコではアルガンオイルのことを“生命の実”と呼んでいるそうです。
■アルガンオイルの効果・効能は？
アルガンオイルは、刺激が少なくて浸透力が強いという特徴がありますが、使用感はベタベタせずなめらかな質感です。
（1）美肌にいい
アルガンオイルは、保湿成分であるセラミドを作るリノール酸を豊富に含んでいるため、肌の保湿効果を高めてくれます。また、肌の代謝促進効果のあるビタミンE、カロテンを含んでいるので、毛穴の詰まりや肌荒れ改善にも効果的です。
（2）エイジングケア、生活習慣病予防にいい
ビタミンE、カロテンには、肌荒れ改善のほかに、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があると言われています。抗酸化作用とは、活性酸素の過剰発生を防ぎ、細胞などを傷つける“活性酸素”から身体を守る働きのことです。また、肌だけでなく病気を引き起こす原因からも守ってくれる作用があります。
（3）むくみの改善にいい
アルガンオイルには、サポニンという成分があり、身体のむくみを和らげる働きをします。また、サポニンには、血行促進効果があるので、体温低下を防ぐことにより新陳代謝の改善にもつながります。新陳代謝が改善されると、老廃物の体内蓄積を防ぐことができるため、むくみの改善にもつながるのです。
（4）ダイエットにいい
アルガンオイルに含まれるオレイン酸は、体内の脂肪生成を促すインスリンの増加を抑える働きをもっています。さらに、脂肪が体内に吸収されるのを防ぐ働き、血行促進効果も期待されるので、ダイエットの強い味方と言えるでしょう。
（5）便秘改善にいい
また、オレイン酸は、上述のダイエット効果のほかに、便秘改善効果もあると言われています。体内の潤滑油として腸を整え、大腸で滞っている硬い便の滑りを良くし、排出を促す効果を期待できます。
■アルガンオイルの効果的な使用方法
肌に直接塗ることで、有効成分をダイレクトに浸透させ保湿を行います。
（1）スキンケア
美肌効果抜群のアルガンオイルは、“ブースター”として化粧水の前に1〜2滴、肌になじませることにより肌が柔らかくなり、化粧水などの有効成分が角層に入りやすくしたり、多めのアルガンオイルを使ってマッサージをすることも可能です。
（2）ボディーケア
湯船に数的たらすと、バスオイルとして全身の保湿をサポートします。また、お風呂上りに手持ちのボディーローションやクリームに5〜6滴混ぜてボディーケアをすると、肌がもっちり柔らかくなりヒジやヒザもツルツルになります。
（3）ヘアケア
アルガンオイルを1〜2滴、髪の表面につけると、保湿とダメージケアになり、髪のツヤ感もでます。また、シャンプー前の濡らした髪に5〜6滴つけて、頭皮マッサージを行い、その後、通常通りシャンプー・コンディショナーをしましょう。余分な皮脂を取り除きながらダメージ修復をサポートしてくれます。
（4）食事にプラスして
サラダ用のドレッシングなどにして摂取できます。食事用のアルガンオイルは１日大さじ1杯が目安です。過剰摂取はお腹がゆるくなってしまう場合があるので要注意です。
いかがでしたか？ アルガンオイルは、美容にも健康にもすばらしい効果・効能をもたらしてくれます。取り入れ方には上記のような様々な方法がありますので、目的に合わせてアルガンオイルを取り入れてみて下さい。
【筆者略歴】
※ a.kumi ・・・長年美容業界で携えた知識と技術で、年齢と抗うことより心身共に美しく年を重ねる提案を発信している。
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※ Luisa Puccini / shutterstock
