冬のブルブルが痩せるらしい！実は寒い方がダイエットに向いてるワケ
いよいよ本格的に寒くなってきましたが、皆様お身体の調子はいかがでしょうか？
さて、今回はパーソナル管理栄養士である筆者が、“冬こそ燃える体の仕組み”についてお話します。
■そもそも、食べて太ってしまったのなら食べて痩せられる
食べることは、生きていく上でとても重要なことを再確認しましょう。
普段何気なく摂る食事は、私たちの体の中で必要な栄養となり、活動することができます。
身体はホメオスタシス（恒常性）というものが備わっており、体を一定に保とうとします。
女性の生理を例にあげると、生理前は水分などを溜め込み体重増加が見られます。生理が終わると体重はだいたい元に戻ります。
もし元に戻らなければ、女性は1年で12キロ〜24キロもふとり続けることになります。そんなことはないですよね。
暑ければ汗をかく。寒ければ体を温める。これも体を一定にしようとする（恒常性）サインです。
食べない痩せ方は体の燃費をさげ、エコモードになってしまし、生命維持の方にエネルギーを使います。燃やすどころではないということですね。
食べることによって体にエネルギーが満ち、細胞という工場が動きます。
その細胞は燃やすこともあれば溜め込むこともできるのです。しかし、食べすぎはもちろん肥満のもとなので、気を付けてくださいね！
■冬こそ脂肪が燃えるってホント？
ダイエットは夏じゃないの!? と思うかもしれませんが、もちろん夏だから痩せないということはありません。
気温が熱く、よく汗をかくと思いますが、それはただの熱放散であって燃費があがっているということではありません。
むしろ脱水によって数字上体重は落ちているかもしれませんが水分が抜け、ミネラルが抜け、代謝を悪くしてしまします。
寒い時期に食べ過ぎると脂肪が溜まりやすいのは事実です。冬に脂肪を溜め込みやすくなる原因としては、その熱産生した熱を逃さないように体が脂肪を蓄えようとしてしまうためです。
また冬に太りやすくなるもう一つの理由は、単に食事がカロリーオーバーになっているということがあげられます。
ホームパーティーや会食、忘年会といったイベントが重なるこの季節は、食べ過ぎに注意し、体重や体調管理に充分気をつけましょう。
逆に寒くなると、体内では身体を温めようとする熱産生がおこり、夏に比べて基礎代謝が高くなります。
基礎代謝とは普段何もしなくても、体の中で使われるエネルギーのこと。ダイエットしたい方は、実は夏よりも冬の方が効率的ですよ。
なんとオランダの科学者の研究からも、寒い環境にいる時の方が代謝が良く脂肪が燃えやすいという結果が出ているのをご存知ですか？
身体を温めようとするため燃費が上がり、ダイエットにはもってこいのシーズンということになります。
冬でも辛いものを食べたりホットジンジャーなどをのむと体が暖かくなるのを感じると思います。
こういう時期に温かいものをバランス良く食べ、ビタミンミネラルなどの栄養素をしっかりと補い、代謝をよりアップさせていくといいでしょう！
やはり鍋が一番お薦めです！ シメのラーメン・雑炊の食べ過ぎには注意が必要ですけどね！
もちろん運動もいいです。夏よりも体が燃えやすので効率的にはとても良いといえます。
冬は太ると諦めていませんか？ そんなことはありません。ぜひ寒い冬を味方につけてみてくださいね。
【参考】
【筆者略歴】
※ NR企画・・・普段何気なく食べている食事を意識することで、美しく健康な身体に近づけることができます。NR企画は“何をどうしたらよいかわからない”といった皆様のお悩みに、食のプロ管理栄養士がパートナーとしてお答えします。ブログ。
【画像】
※ Maridav / shutterstock
