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 ジャニーズWESTがTwitter公式アカウントの運用を始めたことが波紋を呼んでいる。これまでジャニーズはインターネット上での情報公開に厳しく、事務所側からはもちろん、メディアでの露出も厳しくコントロールしているのはよく知られていた。しかし、ジャニーズWEST公式Twitterが開始されたことで「ネット解禁か?」と業界を騒然とさせているようだ。

「ネット媒体やジャニーズタレントが主演のドラマや映画の記者会見が非常に厄介なんです。ジャニーズタレントのWEB露出はNGなのに、集合写真は主演のジャニーズのタレントが真ん中にいる。そのまま掲載できないんです。ケースによってはジャニーズタレントがいないバージョンも撮らせてくれるのですが、時間がないときはそれはできません。ジャニーズタレントを抜いて違和感ないように写真をトリミングするのに、記者は苦労しています」(ジャニーズに詳しいライター) 

■そもそもなぜインターネット露出は禁止?

 ジャニーズがネットで露出を渋るには理由があるという。

「ジャニーズタレントの写真を解禁すると、写真集やグッズの海賊版が跋扈します。それを懸念しているのですよ。露出のコントロールと権利を守るためです。また、ジャニーズタレントの数に対して、スタッフの数は以外と多くない。取り締まるいたちごっこをなるべくしなくて済むように、一律NGとしているようです」(大手芸能プロ幹部)

■ただし、嵐は限定的に解禁、案件次第?

 これまでインターネット上での公式な露出がほとんどなかったジャニーズだが、一部例外はある。メルセデス・ベンツ日本のsmartのCMに起用された嵐の相葉雅紀(33)だが、相葉の写真と動画はメルセデスの公式サイトで使われているのだ。

「最初、smartのCMは相葉の生年月日を間違えており、ジャニーズの熱烈ファンからの猛ツッコミで修正された、なんてこともありました。メルセデスのWEB CMへの露出はOKで、他の企業がダメな理由は、メルセデスというブランド感にジャニーズが色気を出したのと、デジタル戦略に力を入れる外資企業のためWEB露出ナシの前提では、そもそも出演決定しなかったのではないかと予想されています。こういった風に例外として露出解禁が始まると『なんでウチはダメなんだ』と言い出すクライアントが出てくるので、なし崩し的に全面解禁も近いのではないでしょうか」(前出・大手芸能プロ幹部)

 ジャニーズのネット解禁は始まったばかり。今までは強気でNG路線を強行してきたが、今やあらゆるプロモーションにネット戦略は欠かせなくなっている現状。2017年にはもう少し公式に配信されたもので彼らの姿を拝めるだろうか。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。