サラリーマン川柳 30年分から選りすぐった傑作が日めくりで登場

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1987年からつづくサラリーマンの応援歌、「サラリーマン川柳」が、『日めくりサラリーマン川柳 傑作選』(NHK出版刊)として発売された。



「サラリーマン川柳」は、サラリーマンの悲哀をうたったもの、そして日々のエールとなるものなど、数々の名句を世に出してきた川柳コンクールで、2017年で30年を迎える。

これまで発表されてきた「傑作」は、今でも色あせず。『日めくりサラリーマン川柳 傑作選』では、漫画家のやくみつるさんを選者として、選りすぐった31句を毎日楽しむことができる。

たとえば、1日の句は、第4回(1990年)コンクールで第4位になったこの句。

「運動会 抜くなその子は 課長の子(ピーマン)」



社宅や同じ団地に同僚や上司の家族が住んでいるというケースが今よりずっと多かった頃。そこまで気にしなくても、という気がするが…。

また、当時はバブル景気で地価が高騰していた時代とあって、この年のコンクールにはこんな句も。

「一戸建 手が出る土地は 熊も出る(ヤドカリ)」

他には、終業直前の心を歌ったこんな句があった。

「帰りぎわ とらなきゃよかった この電話(5時に帰る子)」



4日のこの句は、今でも理解できる人は多いはず。帰り間際の電話を取るか取らないかで仕事への熱意と責任感がわかるというものである。

昔なつかしいものも、今もそのまま理解できるものも含めてクスリと笑えるサラリーマン川柳。毎朝めくってながめると、いい具合に肩の力が抜けるのではないだろうか。

(新刊JP編集部)

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