“怪物”の悲劇的な末路は…元ブラジル代表FWアドリアーノ、スラム街の住民に

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 かつてインテルなどで活躍した、元ブラジル代表FWアドリアーノが、現在はリオデジャネイロのスラム街に住んでいることがわかった。30日付のスペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在34歳のアドリアーノは、2000年に母国ブラジルのフラメンゴでデビュー。2001年のワールドユース(現U−20ワールドカップ)での活躍により、インテルへ入団。フィオレンティーナ、パルマを経て2004年にインテルへ復帰すると、強じんなフィジカルと破壊力のある左足を武器に“怪物”とも呼ばれ、名実ともに世界のトッププレイヤーに上り詰めた。

 一方で夜遊びや乱闘事件などの問題行動を起こした結果、不調に陥り、満足に出場できない状態が続くと、2008年に母国のサンパウロにレンタル移籍。だが、2009年に古巣フラメンゴに戻ると、チームを17年ぶりのブラジル全国選手権優勝に導く活躍を見せて、2010年にローマへの移籍で欧州復帰を果たした。

 しかし、かつての姿を取り戻すかに思えたが、結局コンディション調整に苦しみ帰国。コリンチャンスやフラメンゴなどブラジル国内を転々とし、2014年からは1年半ほど無所属の期間を過ごした。今年1月にNPSL(ナショナル・プレミア・サッカー・リーグ/4部相当)のマイアミ・ユナイテッドに加入して復活を期したが、5月に契約解除となっていた。

 同紙によると、アドリアーノは現在、ブラジル・リオデジャネイロで最も危険とされるスラム街の1つで生活しているという。同紙には、上半身裸で椅子に座り、伸びきった無精髭と髪の毛をカミソリで切ってもらう様子が写った写真が掲載されている。