3打差をつける首位スタートとなったアマチュアの小祝(撮影:ALBA)

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<ニッポンハムレディスクラシック 初日◇8日◇アンビックス函館倶楽部 上磯ゴルフコース (6,362ヤード ・パー72)>
 勝みなみを筆頭に、新垣比奈など来年プロテスト受験予定の高校3年生の世代は有望株が多数。この日開幕の国内女子ツアー「ニッポンハムレディス」でも同世代の小祝さくらが8バーディ・1ボギー“65”のビッグスコアをマークして、2位に3打差をつける単独首位発進を決めた。
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 OUTスタートの小祝は4番でボギーとするも、7番からの3連続バーディで折り返すと、後半は10番で10ヤードのチップインバーディ。連続バーディを6まで伸ばすと、そこからさらに2つスコアを伸ばし中学生時代に出した自身のベストスコアに並ぶ数字をプロツアーで叩き出した。
 「スコアを数えないできたので“68くらいかなぁ”と。こんなスコアだと思っていなかった」と6連続バーディを奪ったことすら把握していないほど、無我夢中のプレーだった。9番、12番と約10mのバーディパットを沈めているが「パッティングは全然自信がないです。入りすぎて怖いな」と放心状態だった。
 “宮里藍好き”の母親のゴルフレッスンについていったことがプレーを始めたキッカケで、小学校低学年に北海道のジュニア大会で優勝してからプロを意識した。通信制の高校に通い始めた頃から自宅のある北広島市の札幌リージェントゴルフ倶楽部のスタート室でバイトをしながら、腕を磨く日々だ。「7時くらいから3時には上がらせてもらっています。。出勤するのは月12回くらいであとは遠征です」と休みなし。バイト代も母のひとみさんに渡す分を差し引いてずっと貯金をしている。
 これまでプロの試合は札幌開催の「meijiカップ」、小樽開催の「ニトリレディス」へ出場経験があり、最高成績は昨年大会の42位。「みなみちゃんはツアー優勝したすごい存在ですし、同い年の活躍する選手がいっぱいいるので励みになります」とまだまだゴールデンエイジの先頭集団は遠くに感じている。
 「ゴルフ以外のスポーツは運動音痴なので全然ダメ。足も遅いし、球技もダメ。今もトレーニングについていけない」と体力にも自信がないと語るが、この日ただき出した数字はまぎれもなくプロをもしのぐものだった。2日目もスコアを落とさずに優勝争いに加われば、先頭集団に肩を並べる絶好のチャンスとなる。
【初日の順位】
1位:小祝さくら(-7)
2位T:葭葉ルミ(-4)
2位T:大江香織(-4)
4位T:永峰咲希(-3)
4位T:篠原まりあ(-3)
4位T:東浩子(-3)
4位T:前田陽子(-3)
4位T:李知姫(-3)
4位T:古屋京子(-3)
4位T:森美穂(-3)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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