21日、盛岡地方気象台は、20日18時10分頃に岩手県奥州市で発生した突風は竜巻と認められ、強さは日本版改良藤田スケールでJEF1に該当するとしました。

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21日、盛岡地方気象台は、現地調査を行ったところ、岩手県奥州市で発生した突風は竜巻と認められ、強さは日本版改良藤田スケールでJEF1に該当するとしました。
■突風は以下の根拠から、竜巻と認められました。
(根拠)
・突風発生時に活発な積乱雲が付近を通過中であった。
・突風発生時に移動する渦を撮影した映像が得られた。
・被害または痕跡は帯状に分布していた。
・ゴーという音が移動したという証言が得られた。
■この突風の強さは、風速約45m/sと推定され、日本版改良藤田スケールでJEF1に該当するとしました。
(根拠)・樹木の幹折れ
なお、これは速報であり、後日内容の一部訂正や追加されることがあります。


日本版改良藤田(JEF)スケールとは

突風の強さ(風速)の評定には、被害の状況から風速を評定できる「藤田(F)スケール」が用いられていました。
しかし、藤田スケールは日本の建築物等の被害に対応していない等の課題からこの藤田スケールを改良し、より精度良く突風の風速を評定することができる「日本版改良藤田スケール(JEFスケール)」を平成28年4月より使用 することとなりました。
下記の表のように日本版改良藤田スケールはJEF0〜JEF5の6段階で評定されます。
今回は、この日本版改良藤田スケールによる評定の第1号の事例となりました。