中国人が日本を初めて訪れた時に感じることはさまざまだ。もちろん「わが国の方がいいや」と思う点もあるだろうが、「日本ってやっぱりすごい」と感じる点も多々あるようだ。「すごい」と感じる点はいくつかのテーマにまとめることができそうだが、そのうちの1つが「治安の良さ」だろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人が日本を初めて訪れた時に感じることはさまざまだ。もちろん「わが国の方がいいや」と思う点もあるだろうが、「日本ってやっぱりすごい」と感じる点も多々あるようだ。「すごい」と感じる点はいくつかのテーマにまとめることができそうだが、そのうちの1つが「治安の良さ」だろう。

 中国メディア・騰訊は18日、「真実の日本を明らかに」と題した文章のなかで日本人の社会状況を説明する事象を60点挙げている。その中で、治安にかんするものも少なからず取り上げられていたので、紹介しよう。

 「家のカギをかけ忘れたのを思い出しても、気にならない」

 「ちょっとした用事の時、自転車にカギをかけないし、カゴの荷物を置いていく。どうせなくならないから」

 「誰かがドアをノックすれば、誰かを尋ねることなく開ける」

 「財布や携帯電話を尻のポケットに入れても大丈夫。半分くらい露出してたとしても」

 確かに昔はそれが「当たり前」だった時代があったかもしれない。しかし、今の日本社会においては通用しないと考えるべき事柄ばかりだ。カギをかけ忘れれば慌てて家に戻るし、戻れなければ気が気でなくなる。自転車を停める際にカギをかけないのは軽率な行動と見なされるばかりか、「二重ロック」が呼びかけられてさえいる。

 玄関先の訪問者に対し、身元や素性を確認しないままドアを開ける人も確かにまだまだいるかもしれないが、ドアロックの強化やモニターの設置、外から部屋内部を覗かれないようにドアの「のぞき窓」を覆う、といった防犯対策が進んでいるのである。中国や外国から比べればまだまだ治安はいいのかもしれないが、説明された状況を本気で信じ込み、無防備な生活を送ることで被害に遭う中国人が出ないよう願うばかりだ。

 文章はこのほか、日本ではニセ札を見たことがなく、それゆえニセ札に対する対策も行われていないとも紹介している。ニセ札がない、というよりもニセ札を容易に作らせない造幣技術や社会環境を評価すべきだろう。また、社会の治安を守る警察官については「優しく、冗談を言ったりもしてくれる」と親近感を覚えることが多いようだ。裏を返せば、中国の警察官には冷淡で冗談も通じない人が少なくない、ということか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)