[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2016年3月8日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「男川と女川はどこが違う?」かを検証していました。

言うまでもなく男川は犀川、女川は浅野川。しかしこれは、いつ誰が言い始めたのでしょうか?

流れの速さだけではない

観光ボランティア・まいどさんによると、犀川の流れは水量豊かで勢いがある、浅野川は歩いて渡れそうなくらい水の流れが緩やかとのこと。

浅野川(uemuraさん撮影、Flickrより)

犀川(nekotricolorさん撮影、Flickrより)

実際にゴムボールを50m流してみると犀川は44秒、浅野川は1分18秒かかり、やはり犀川の方が流れが速かったです。

実際に浅野川を「女川」と表現したのは、泉鏡花で大正8年に発表した「由縁の女」で書いています。

しかし、男川は金沢の三文豪(徳田秋声、泉鏡花、室生犀星)の作品には見当たらず、鏡花は犀川を「熊川」と表現しています。たしかに勇壮なイメージがありますよね。とすると、女川との比較から「男川」と呼ばれるようになったのでしょうか。

金沢で婚礼写真を撮影しているカメラマンさんの話では、ロケーション撮影をする際に浅野川は和装、犀川は洋装が多いとのことです。

たしかに、浅野川は曲線的で、近くにはお茶屋街があり、ゆっくりと歩く人がおおく和装のイメージ、一方犀川は直線的でジョギングや運動をしている人が多く力強いイメージですよね。

流れの速さだけでなく、周りの雰囲気なども浅野川は女らしく、犀川は男らしいのかもしれません。(ライター:りえ160)