生姜でポカポカは逆効果!? 生理痛の時に「避けた方がイイ」食べ物とは
毎月やってくる生理。女性にとっては妊娠に備えるだけではなく、月に1回体の調子を確認するチャンスでもあります。時には、生理不順や経血量など“ちょっとした異変”を感じることもあるのではないでしょうか。
生理痛は日常生活に支障をきたすこともあるやっかいなもの。しかも、生理痛があるということはあまりいいことではありません。
そこで今回は、国際中医薬膳師の筆者が、東洋医学的に見る“生理痛のタイプ”と知っておきたい生理痛を感じた時のNG&オススメ食べ物をご紹介します。
■生理痛は体質によって原因が違う
東洋医学では、生理痛がある人の体質は大きく3つに分けられます。
(1)瘀血(おけつ)タイプ
瘀血の人の生理は、経血量が多くレバーのような塊があります。肩こりがひどい、目の下にクマができる、脚の付け根やひざの裏に静脈瘤があるなどの特徴が。血液循環が悪いため血液が汚れて固まりやすくなります。古い血が体に滞ってしまうため、血がドロドロしていて生理痛が起こりやすいタイプです。
(2)血虚(けっきょ)タイプ
血虚の人の生理は、生理が遅れがち。貧血で疲れやすく冷えやすい虚弱体質の人が多いです。血液が少なくうまく循環しないので、経血がドロドロになり生理不順や生理痛が起こってしまいます。
(3)気虚(ききょ)タイプ
気虚の人は、血の巡りが悪いことで生理痛が起こります。疲れやすい、低体温、食欲不振、不眠など、基本的に体力がなく、いつも疲れた状態です。
■生姜もNG!? 生理痛の時は「避けた方がいい」食べ物
生理痛がある時は、血の巡りが良くなるものを摂り、血を汚すものや刺激物は避けましょう。
チョコレートやコーヒーは血を汚す働きがあるため、ドロドロ血の人は特に避けたい食べ物です。
甘いものが無性に食べたくなることがあると思いますが、白砂糖たっぷりのものは避け自然の甘味のあるものを選びましょう。
また、体を温める作用がある生姜ですが、生理痛があるときは刺激になるので避けることをおススメします。
■イチゴやナッツも!生理痛の時に「摂るといい」食べ物
生理痛は“肝”と関わりが深いため、肝をいたわるものを食べましょう。肝を労わるものには、“養肝(ようかん)”という働きがある、ローヤルゼリーやイチゴ、どんこ(干し椎茸)などがあります。
また、以臓補臓という“弱っている臓器の働きを動物の同じ臓器で補う”という考え方から、レバーもおススメです。
そのほか、ナッツや松の実など、ビタミンEが豊富で血流が良くなるものも積極的に摂りましょう。
いかがでしたか? 生理痛を感じたら、“最近少し頑張りすぎていないか”、“食事や睡眠はしっかり取れているか”を見直すきっかけにしましょう。慢性的な生理痛がある場合は、婦人科を受診することも検討してみてくださいね。
【著者略歴】
※ 坂本 雅代・・・国際中医薬膳師/中医薬膳師/リフレクソロジスト/骨気小顔管理士。大手エステティックサロン店長を経て独立起業。エステティシャン歴は15年となり、これまでに男女延べ1万人以上を施術。健康へのアプローチとして東洋医学との融合を目指し、国際中医薬膳師を取得。漢方を使ったお茶やスイーツをサロンで提供するほか、中医学の考えに基づく季節や体調に合わせた養生法などを提供している。現在は施術の他、エステ講師、美容ライターとして活動中。
【画像】
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