泉本 行志 / 株式会社アウトブレイン

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問題を解決する、あるいは新しい仕組みを作るといった場合、

状況を整理したり、検討すべきことを整理するという
ステップを必ず踏むと思います。

そのとき、フットワーク軽く、関係者にヒヤリングをして、
情報収集を行うこと自体はよいことです。
でも、聞くだけで何となく理解したくらいで、
終わらせてしまうと、結局中途半端な状態で
仕事が先に進まないということが起こります。

情報を正しく理解するためには、
「紙に落とすこと」が重要です。
(もちろん、紙でなくて、ファイルでいいのですが。。)

いろいろヒヤリングして、頭の中だけで理解したつもりに
なっているのは、とても危険です。
最終的に誰かに報告するときに、はじめて紙に落とせばいい
というのは遅すぎです。

情報を収集している段階で、分かったことから紙に落としてみることで、
まず自分が本当に理解しているかを確認します。
そして自分が腹落ちするまで、情報収集と整理を繰り返す。
これが大切です。

一度ヒヤリングしたら、まず整理して紙に落とす。
次に、その紙をもって再度ヒヤリングし、理解が正しいかを確認。
必要な追加の質問をして、さらに紙に追加・修正をほどこす。
それができたら、その紙を関係者全員に共有して、
何か指摘があれば、さらに補足・修正をしていく。

こうやって、紙に描いたものを発展させていくことで、
理解を発展させ、仕事を進めていく。

その労力を惜しんで、
頭の中だけで処理して終わらようというのは、
よっぽどの天才でない限り、厳しいでしょう。

こういう地道な作業こそが、価値が生み出すのだと思います。