9回裏に魅せた!丸茂弘汰の劇的な逆転ツーランホームラン!

サヨナラ逆転ホームランを放った丸茂弘汰(専大松戸)

 前日の雨の影響で、試合開始時刻になってもグラウンドコンディショニングが悪く、試合開始時刻が75分遅れで開始された千葉県野球場の第1試合は、専大松戸対東海大望洋の一戦。

 今夏甲子園に出場し、ここまで2試合を戦い12得点で3失点と投打でバランスの取れた戦いを展開する専大松戸。対する東海大望洋は昨夏甲子園に出場し、ここまで2試合を戦いともに3対2と接戦を制してきた。

 今夏王者vs昨夏王者の注目の一戦はどのような結果となったのか。

 試合は、専大松戸先発の濱名 竜之介と東海大望洋先発・島 孝明の両先発を中心に、互いに得点が奪えない展開が続く。

 初回に専大松戸は先頭の1番・寺元 啓介が初球を振り右前安打で出塁すると、3番・川添 雄晴も右前安打で続く。4番・丸茂 弘汰が四球を選び1死満塁と絶好の先制の機会を作る。しかし、5番・永井 雅哉の放ったフライを落球した間に三塁走者が本塁を狙うもタッチアウト。続く打者も三振で得点を得ることができなかった。

 東海大望洋も、3回に9番・塚越 大貴の安打と2つの四球で一死満塁のチャンスを作るも、併殺に打ち取られ、こちらも無得点。

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9回2失点の島孝明(東海大望洋)

 試合終盤になっても、一向に得点掲示板に「0」が並ぶ。

 この均衡が破られたのは8回表の東海大望洋の攻撃。先頭の4番・倉石 匠己が四球で出塁すると、5番・樋口 圭輔が堅実に送る。続く6番・荒川 太一の四球、7番・塚本 翼の死球で一死満塁とチャンスを作る。

 ここで打席が回ってきたのは、ここまで専大松戸打線を0に抑える好投を見せる先発投手の島 孝明。島は左翼へ打球を打ち上げ、これが犠飛となり1点を先制に成功した東海大望洋。

 8回を終了して1対0と東海大望洋がリードをするが、試合の決着がついたのは9回裏の専大松戸の攻撃であった。3番・川添 雄晴が右前安打で出塁し、逆転の機会を窺う。ここで迎える打者は、4番・丸茂 弘汰。丸茂が放った打球は、打った瞬間に本塁打と分かる大きな当たり。これが逆転の2点本塁打となり、劇的な幕切れとなった。

 敗れたものの、専大松戸打線を6安打2失点に抑えた島 孝明は、二桁奪三振と好投を見せた。一方の専大松戸の先発・濱名 竜之介は初回から2四球を与えるなど計11四死球を与えてしまったが、要所を抑えるピッチングを見せ、8回を投げて散発5安打に抑えた。

 本日勝利した専大松戸は、明日千葉黎明とベスト4入りを懸けて戦う。

(文=佐藤 友美)

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