サヨナラ満塁弾で決着!

サヨナラ満塁弾の上原大和主将(鳥羽)

 前半にリードを許した鳥羽だが、後半粘り強く追い上げた。そして同点の9回裏、一死満塁とチャンスを作ると、1番・上原 大和(2年)がライトへサヨナラ本塁打。ド派手な決着に、殊勲者を迎えたナインは大きな雄叫びをあげた。

 「高めの直球です。満塁だったので外野に飛ばすことを考えて打席に入りました。でも打った瞬間に手応えがありました」と高校通算2本目となるサヨナラ満塁弾を喜んだ上原。二次戦が始まる2週間前に投票で主将に選ばれた男は、ショートを任される守備でも右へ左へ警戒な動きでチームを引っ張った。

 夏の甲子園出場で3回戦まで進出し、新チームへの移行が他校より遅れた。一次戦は免除されたが、「練習試合では負けっぱなしだった」と山田知也監督は甲子園後の新チーム作りの難しさを感じている。初戦(京都学園戦)は9回に1点差まで追い上げられての辛勝。この日は逆転勝ちと耐える試合が続いた。これがどうプラスに出るか。国体に出場する3年生とともに、26日の準々決勝(京都翔英戦)へ向けての練習が始まる。上原主将も「3年生が一緒に練習できることをプラスにしたい」と次を見据えた。

 一方、敗れた塔南は守備で4失策したのがもったいなかった。ただ京都屈指の右腕・西原大智(2年)は素質の高さを十分に見せるピッチングだった。サヨナラ本塁打を浴び涙していたが、これをバネに一回り大きな投手に成長してほしい。

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