【秋季埼玉県大会】花咲徳栄、浦和学院など有力校が中心か?2016年世代の注目校、注目カードを紹介!

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 9月19日から開幕する秋季埼玉県大会。今年の関東大会は埼玉で開催されるため、3校が出場できる。今回は、出場チームはわずか37チームと厳しい地区予選を勝ち上がってきた有力校、注目選手を紹介していきたい。

潰し合いが少なく、強豪校がバランス良く点在!

高橋昂也(花咲徳栄)

 夏4強に終わった浦和学院の戦力層は厚い。エース榊原 翼、勝負強い打撃を見せる幸喜 勇諮、バットコントロール、長打力を兼ね備えた打撃に加え、俊敏な内野守備、俊足が光る諏訪 賢吉といった経験者が残っており、何より選手層は厚く、そのチーム力の高さは埼玉県内でもトップクラスであることは変わりない。今大会ではいきなり大宮西と対戦。試合運びが上手いチームと戦うこととなった。

 また注目は投打にパワフルなパフォーマンスを見せる星野 裕帆がチームを引っ張る川越東と技巧派サイド・岩瀬 晴樹擁する昌平の対決。岩瀬は強豪校を苦しめる投球ができる投手で、試合は接戦が予想されそうだ。

 本庄第一対叡明も好カード。叡明はこの4月に小松原から校名が変更。近年、野球部強化に力を入れてきた学校で、1点を争う好勝負を期待したい。

 長打力のある中崎 響介など、能力の高い選手を揃える立教新座と山村学園との対決も見所がある。

 また聖望学園は、今秋の南部地区予選で埼玉栄を破った蕨と対戦。聖望学園は主砲・大野 亮太が中心だが、全体的に長打力ある選手が揃い、今年も上位進出に期待がかかる。蕨は伝統的に走れるチームを作り上げる好チーム。今年は埼玉栄を破ったように、チーム力は例年以上に高く、走塁も思う存分発揮すれば、聖望学園相手にハイレベルな戦いを見せてくれそうだ。

 次に春日部共栄・花咲徳栄のブロックを見ていきたい。春日部共栄は川口と対戦する。春日部共栄は昨夏の甲子園経験者がほとんどいない。まさに経験値が少ない選手を中心にチームを作ってきたが、来年につなげるためにも少しでも多く勝ち上がっていきたい。また鷲宮対桶川と、力のある公立校同士の対決も見逃せないだろう。

 夏優勝校の花咲徳栄は小鹿野と対戦。最速145キロ左腕・高橋 昂也、巧打の遊撃手・岡崎 大輔が主力として残る。新チームでもチーム力の高さを維持しており、やはり秋でも有力候補になるだろう。夏4強の松山はふじみ野と対戦する。公立校では昨秋ベスト4の春日部東や、伝統校の上尾の戦いにも注目。

 今年は埼玉を代表する強豪校・花咲徳栄、浦和学院、聖望学園、春日部共栄がバランスよく散らばった形となった。この4校が中心となる戦いになるのか。それとも川越東、松山といった近年の躍進が目覚ましい強豪校が出てくるのか?関東大会をかけた熱い戦いが見逃せない。

(文=河嶋 宗一)

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