2015年夏最新版!プレミアリーグで躍動する驚くべき10代5名

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第3節を迎えたプレミアリーグだが、外国人選手の活躍の一方で有望な若手選手が次々と活躍している。

今回は、プレミアリーグでブレイクを予感させる10代の若手を紹介する。前回の記事では、『Telegraph』による「昨シーズントップチームのメンバーでなかった」ことが条件だったが、今回は「今シーズンレギュラーでプレーしている」ことを条件とし編集部が選定した。

ブレンダン・ギャロウェイ(エヴァートン/1996年3月17日生まれ、19歳)

ジンバブエで生まれたイングランドU-19代表DF。ミルトン・ケインズ・ドンズのアカデミーチーム出身でリヴァプールなどのビッグクラブも興味を示したという。2014年8月にエヴァートン入り、2015年5月のウェストハム戦でエヴァートン・デビューを飾った。

元々はリオ・ファーディナンドと比較されていた選手で190cm近い身長を武器にセンターバック、センターハーフなどをこなしてきた。エヴァートンでは、今季左サイドバックのレイトン・ベインズがワトフォード戦で怪我をしたこともあり、レギュラーに抜擢されている。

ジャック・グリリッシュ(アストン・ヴィラ/1995年9月10日生まれ、19歳)

アストン・ヴィラ・アカデミー出身のMF。祖父は元イングランド代表ビリー・ギャラティというサッカー一家の生まれで、16歳にてトップチームに招集されるなど兼ねてから期待されてきた俊英。

その後、ノッツ・カウンティへレンタルに出されるとレギュラーで活躍し、2013-14シーズンのマンチェスター・ユナイテッド戦でプレミアリーグ・デビュー。2014-15シーズンの終盤にはコンスタントに試合出場し、今季は遂にレギュラーとして活躍している。

ボールをフリーで受けることに長け、そこからクレバーで効率的なプレーを見せる攻撃的MF。メディアによってはイニエスタらと比較する声もあるほか、ノッティンガム・フォレストのレジェンドであるジョン・ロビンソンは「まるで幽霊のようだ」と彼の動きを賞賛する。現在はアイルランドU-21代表を選択しているが、イングランドU-21代表からもアプローチをされるなど二国間綱引きが行われていた。

リース・オックスフォード(ウェストハム/1998年12月16日生まれ、16歳)

イングランドU-17代表経験のある長身DF。登録身長はなぜか170cm代だが、すでに身長は190cmあると言われている。マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、アーセナルらも興味を示していたと言うが、ハマーズ残留を決意。2014年夏のキャピタルワン・カップでは弱冠15歳にしてベンチ入りし、「ウィズ・キッド」と例えられた。

7月のEL予選ルシタノス戦に先発出場、16歳198日でのデビューはウェストハム史上最年少だそう。「リオ・ファーディナンド2世」とこちらも言われているが、トップチームではアンカー的な起用が多く、16歳にして渋い役どころができるところも評価材料となっている。

ジョー・ゴメズ(リヴァプール/1997年5月23日生まれ、18歳)

チャールトン下部組織出身、DF。2014年夏にチャールトンのトップチームで背番号3をもらい、8月のキャピタルワンカップ・コルチェスター・ユナイテッド戦でデビュー。その後、コンスタントに出場機会を得て10月には契約延長をした。

2015年夏、リヴァプールへ移籍。ストーク・シティとの開幕戦では左サイドバックとして先発起用された。元々はこちらもリオ・ファーディナンドの影響を受けて育ってきたといい、DFラインならどこでもこなすユーティリティー性のある選手へと成長した。18歳にしてフィジカル的にはプレミアリーグのトップチームでも全く見劣りしない類まれな身体能力が武器、守備面だけでなく時に攻撃面でもその力を発揮する。


マット・ターゲット(サウサンプトン/1995年9月18日生まれ、19歳)

最後にトリを飾るのは育成の王様サウサンプトンが育成中のマット・ターゲットだ。ウィンチェスターの生まれで8歳からセインツ下部組織に入った地元の星だ。ルーク・ショウがマンチェスター・ユナイテッドへ移籍してからは早くも"ショウ2世"と呼ばれている。とはいえ、彼ほどの攻撃力はなくどちらかというと冷静で渋い働きを見せている。

2014-15シーズンの第6節QPR戦にてプレミアリーグデビューを飾ると、リーグ戦6試合に出場した。彼が負傷すると日本代表DF吉田麻也が同ポジションに入ることもあり、やや手薄なポジションを10代にして担っている。昨年12月に5年間の契約を更新済、今シーズンは開幕からスタメンに抜擢されている。


総評

いかがだっただろうか?意外なことにフォワードの選手は1人もおらず、グリリッシュ以外はすべて守備の選手であった。一般的にゴールキーパーやディフェンダーは経験や実績が物を言うポジションとも言われており長い時間をかけて育成される傾向があるが、一方で彼らの様に10代にして類まれな働きをするものもいる。多くは、アフリカやカリブ海の血を引き継いでおり身体能力は既にトップレベル、リオ・ファーディナンドに憧れていた、比較されていた・・・というものが多いことも特徴だろうか。

とはいえ、シーズンはまだまだ序盤戦。これからもどんな若手がチャンスをつかむのか、楽しみは始まったばかりだ。