漫画と融合したポスターがかっこいい!
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 佐藤健と神木隆之介の主演で同名人気漫画を実写化した映画『バクマン。』の主題歌が、サカナクションの約1年ぶりとなる新曲「新宝島」に決定した。

 今年1月にベースの草刈愛美が妊娠を発表し、現在ライブ活動休止中のサカナクション。草刈が6月に第1子を出産し、バンドの再始動を飾る楽曲となる「新宝島」は、2014年10月にリリースされた「さよならはエモーション/蓮の花」以来の新曲で、力強いアッパーなロックチューンに仕上がっている。

 同曲のタイトルは、普段漫画をほとんど読まないボーカルの山口一郎が、研究のために読んだ手塚治虫の同名漫画に感銘を受けて付けられたもの。歌詞を書き上げるのに6か月以上かかったという、苦闘の末の力作だ。また、これまで主題歌経験はあるサカナクションだが、本作では劇伴音楽にも初挑戦している。

 主題歌を書き上げるのに苦しんだという山口は、「なかなか歌詞が書けなかった時、大根監督に『自分の線を引けるようになることが漫画家の一人前の証』という漫画家さんのエピソードを聞いて、『線を引く』というワードをテーマに書き進めることにしました」と制作過程を振り返る。出来上がった楽曲はミュージシャンの「歌詞を書く」ことと漫画家の「描く」ことの葛藤が重ねられたもので、山口は「これからのサカナクションにとっても自信を持ってお送りできる作品に仕上がったと思います」と自信をみなぎらせた。

 一方、メガホンを取った大根仁監督は、同作の企画が立ち上がったときのことを「内容よりもキャストよりも真っ先に思いついたのは、サカナクションに音楽を担当してもらうことでした」と述懐。「そしてその直感は、映画が完成した今、まったく間違っていなかった。劇中音楽はもちろん、主題歌も、映画の空気に見事に溶け込み、世界観を作り上げています。いや、むしろ、サカナクションの楽曲に導かれるように、僕はこの映画『バクマン。』を作ったのかもしれません」と期待をあおった。

 「DEATH NOTE」の原作コンビである大場つぐみと小畑健による人気漫画を実写化した本作は、作画担当の真城最高(佐藤)と、ストーリー担当の高木秋人(神木)の高校生マンガ家コンビが、週刊少年ジャンプでの連載を目指して奮闘するさまを描く青春映画。(編集部・吉田唯)

映画『バクマン。』は10月3日より全国東宝系にて公開