20・30代が将来を左右するものとして、女性は「結婚・出産」や「夫の出世・収入」、男性は「自分の努力」を挙げる傾向が強いことが21日、明治安田生活福祉研究所(本社・東京都千代田区、石原義男社長)の「20・30歳代の生活に関する意識調査」で明らかになった。一方で、そんな将来に対して「不安」と答えた人が4割弱を占めた。

 調査は3月2日〜27日に、全国の20歳から39歳までの男女3500人に対して実施。有効回答数は1439人(男性697人、女性742人)だった。

 「今後の生活に大きな影響を与えるものは」との質問に対して、女性の既婚者は「夫の出世・収入」、単身者では「結婚や出産・育児」を挙げた人が、それぞれ49.4%と54.7%で最も多かった。また、就労形態別では、正規就労者の方が、非正規就労者より結婚の影響が大きいと考えていた。

 一方、男性は単身・既婚ともに「自分の努力」がほぼ4割でトップ。既婚者では「仕事の成果」「人脈」など、仕事に関する事柄が続いたが、単身者では「結婚や出産・育児」を挙げる人も多かった。

 今後10年間の生活の展望については、とりわけ単身の男性は、20代で4割弱、30代で5割強が、単身女性の30代では6割強が、将来に「不安」を感じていると回答した。「不安」の原因を見てみると、既婚者では「収入」「仕事」、単身者では「収入」「恋愛・結婚」との回答が多く、これらの項目が今後の展望の明暗を分けているようだ。【了】

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