画像提供:ペンション桜家(下田市白浜)

写真拡大

 そろそろ今年も嫌な花粉症の季節がやってくる・・・。毎年、「あぁ〜、また来るよ・・・」とため息ばかりついていたあなたに、今年こそ、とっておきの朗報が! なんと、私たちにとってとても身近な植物に、花粉症を予防する効果があるというのだ。それは、この季節になるとその辺の土手などでよく見かけるアレ。今年の新しい花粉症対策として、注目を集めること間違いなしのアイテムになりそうだ。

 花粉症に効果があると注目されているアレ。それは「つくし」だ。このつくしのエキスに含まれる何かの成分が、花粉症の症状を和らげる効果を持っているようだ。現在のところ、まだその成分や、どうして花粉症に効果があるのかといったメカニズムは解明されていないが、専門的な研究が進んでいるという。

 このつくしエキスの効果について研究を進めているのが、日本大学。もともと同大学文理学部・学部長の島方洸一教授が、毎年行っている趣味の山菜採りで、いつもは採らないつくしを見つけ、調理して食べたのがきっかけ。同教授は、それまで重度の花粉症だったが、このつくしを食べた直後から、その症状がピタリと止まったのだという。この出来事から、つくしには花粉症の症状を和らげる効果があると確信したというのだ。その後、元薬学部(現在文理学部)の藤本教授らに協力を依頼し、成分分析や効果、効能などの研究に取り組んでいる。

 このつくしエキスに注目した製薬会社が商品化を進め、アメにエキスを混ぜた「つくし飴」の発売も予定されているようだ。それにしても、このエキスを私たちでも手軽に効率よく採れる方法ってあるんでしょうか?

 「つくしには特別な調理法はなく、つくしはそのまま炒め物や佃煮にするなどして、家庭でも簡単に食べることができます。ただ、生では食べないほうがよいでしょう」(島方教授)

 毎年、辛くて憂鬱な春を過ごしているあなた、花粉症だからといって部屋に閉じこもってばかりいてはダメ! 早速、家の近くにつくしを探しに出かけて見ませんか? 今年は山菜採りをしながら、楽しく花粉症対策ができそうですよ!(石橋夏江/verb)