彼はまだ調子が整っていないことを認めている。減量の必要があることも認めている。だが、かつての“インペラトーレ(皇帝)”、FWアドリアーノはワールドカップ(W杯)優勝ならバーベキューを我慢しないそうだ。ブラジルの優勝だけでなく、イタリアが優勝したときも、である。

「イタリア復帰? 僕はここで調子を取り戻さなければいけない。でも、イタリアはずっと僕にとって2番目の家だよ」

アトレティコ・パラナエンセに新たに加わったアドリアーノは、『Le Iene』のインタビューで次のように話している。

「まだ調子は整っていない。何キロか落とさなければいけないんだ。僕は2年何もしていなかった。でも今は、ここで、自分を大きく助けられる素晴らしいチームを見つけたんだよ」

アドリアーノ復帰は熱意を呼んでいる。ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督も先日、W杯にアドリアーノを招集する可能性を除外しなかった。アドリアーノもまだ希望を持っている。

「僕が行くのは難しいと分かっている。でも、どうなるかは決して分からないものだ。神様はときに、理解できないことをするんだよ」

いずれにしても、優勝祝いの計画はすでにあるという。

「ブラジルが優勝したら? 家でバーベキューをするよ。でも、イタリアが勝った場合でも、僕はバーベキューをする」

一方で、アドリアーノはアルコールの問題があったことを認めている。「でも、以前のことだ。父が死んだときだよ」。また、麻薬密売人と一緒に写真を撮った件については、このように説明した。

「いつも言ってきたけど、僕は昔、小さいころにファヴェーラ(スラム)に住んでいたんだ。子供のころから一緒に育った友人たちにあいさつをしにあそこに行く。そして、写真は誰とだって撮れるはずだ。彼が麻薬密売人なのは知っていた。だからなんだい? 彼は友達だ。今、自分が有名な選手になったからと、背中を見せるわけにはいかない」

また、武器を手に持つ、あまり勧められない人物と一緒に写真を撮ったことについても触れた。

「僕がすることは、なんであっても騒動となってしまう。写真の武器は、おもちゃなんだよ」