羽生結弦 (撮影:フォート・キシモト)

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日本テレビ「Going! Sports&News」(15日放送分)では、番組MC・上田晋也がソチ五輪フィギュアスケート男子金メダリスト・羽生結弦に現地で行ったインタビューの模様が放送された。

「実感はないですね。本当にただ全力を尽くしただけ」という羽生は、金メダルを獲得した後も母親と「今シーズンで割と悪いほうの演技だったので“どうしてこんなことになったの?”って話してた」と明かすと、上田も「あなた達はどこまで高みを目指してるの?」とつっこまずにはいられなかった。

また、ショートプログラムを終え、「金メダルを意識したか?」と訊かれた羽生は、「多分してたと思います。それを“してないんだ”と自分の中で錯覚というか脳で処理し切れなかった。意識していないと思ったんですけど、実はしていた」と説明すると、「自分が分かり切れてないから自分の最大の実力を出せなかったっていうところがあると思う」と続け、19歳とは思えないほど冷静に試合中のメンタルを振り返った。

さらにフリースケーティング演技直後について、「悔しいというか、これで(金メダルは)落としたなって思ってました、僕は」という羽生に、上田が後に控えるパトリック・チャンの名を挙げ「他人のミスは求めないもの?」と質問すると、「僕はあの時応援していました、パトリックを。それが僕のためになると思った。僕がこの演技で勝てたとしても多分悔しい思いはすると思うから、パトリック選手の最高の演技が見たいって思いました」と語り、“今やりたいこと”を訊かれれば、「“特にない”って言っちゃダメですか?」と笑顔を見せつつ「とりあえず今したいことはサルコーの練習したいです。やっぱり悔しいんで」と、どこまでも高みを目指す向上心を感じさせた。