イタリアの連盟裁判所は16日、2011年5月に行われたラツィオ対ジェノア、レッチェ対ラツィオの2試合で八百長があったとされる問題の裁判で、ラツィオとMFステファノ・マウリに関してさらなる調査と証拠が必要との見解を示した。連盟裁判所により調査は行われる予定。

これにより、6カ月の出場停止を科されているマウリは、18日に行われるユヴェントスとのイタリア・スーパーカップを欠場することとなった。

一方、ステファノ・フェラリオの処分は6カ月の出場停止から4カ月の出場停止に軽減され、マリオ・カッサーノに対する処分は4カ月の出場停止から6カ月の出場停止に増やされている。そのほか、マッシミリアーノ・ベナッシ、オマル・ミラネット、アントニオ・ロザーティ、アレッサンドロ・ザンパリーニ、そしてジェノアの無罪に対する検察側の控訴は棄却された。

なお、ラツィオは八百長問題に気をそらされず、ユヴェントス戦に集中している。FWミロスラフ・クローゼはドイツ代表キャンプで次のように話していた。

「僕らは長く、大変なキャンプでたくさんのトレーニングをしてきた。でも今は、ユヴェントス戦に向けて本当に準備ができている。僕の頭にあるのはスーパーカップのことだけだ。そして、ラツィオで素晴らしいシーズンを過ごし、ブラジルでのワールドカップでポジションをつかみたい。ケガをせず、トップコンディションで臨めることを願っているよ」

なお、クローゼはユヴェントスを相手にゴールを決めたことがない。これまで、ドイツ時代にチャンピオンズリーグで3回、ラツィオに移籍してから4回、ユヴェントスと計7回対戦しているが、まだネットを揺らしたことがないのだ。18日の試合でユヴェントス戦での初ゴールが決まるだろうか。