【インタビュー】8/21にベストアルバム「Beautiful Songs Best」をリリースするZERO
同アルバムは2011年6月メジャーデビュー後に発売された4枚のシングルに加え、シングルカップリング曲やアルバム収録曲より選曲し、さらに新曲「愛は身体の中に…」を含めた全13曲を収録。ZEROというミュージシャンのキャリアをひとつにぎゅっと凝縮させたような、まさにこれまでの集大成と呼ぶにふさわしい作品になっている。
「メジャーデビューしてから発表された曲を中心にしたベストアルバムで、デビュー曲「もう好きになってはいけない」はもちろん、僕が作詞作曲を手がけた楽曲が多数収録されています。僕にとって色々と意味のある曲であり、メジャーデビューしてから2年間の流れをつかむことができると思います。13番目のトラックに収録されている新曲「愛は身体の中に…」は、「ワインレッドの心」のような昭和の歌謡曲風味の曲で、昔のメロディや雰囲気などを通じて当時の感情や情緒を楽しんでいただけると思います」
このアルバムの収録曲の中、今のZEROを作った楽曲「願い(부탁)」と「約束(약속)」は韓国語バージョンで収録。ZEROは「日本での活動が長いため、ライブではだんだん韓国語の歌を披露する機会が減っていますが、韓国語バージョンを聴きたいというファンの皆さんの声もよく耳にします。僕の代表的な曲でもある、この2曲に対する感謝の気持ち、そして初心の気持ちを込めて韓国語バージョンで収録しました」と語った。
4トラック目「眠らせて恋ごころ」は、心地よく洗練されたサウンドを届けるジャズ風ナンバー。今年6月に発売された4thシングルで、以前のZEROの楽曲とは一味違う作品になっている。「今まで色々なジャンルの曲を取り上げてきましたが、この曲をきっかけに本格ジャズにも挑戦してみたいと思いました。このシングルのジャケット撮影の時には、ウイスキーのようなお酒を飲みながら聴きたい音楽ではないかなと思った僕の提案で、すぐにウイスキーを買ってきて、その香りをかぎながら撮影したエピソードがありました。もちろん実際に飲んではいなかったので、酔ってはいませんでした(笑)」と曲にまつわるエピソードを語った。
この10年間、日本で活動を続けてきて、“韓流バラードの先駆者”“日韓の架け橋”とも呼ばれているZEROに、10年前の活動と変わったところを尋ねられると、「僕が年取ったこと」と冗談を交えつつ、「僕の歌手としての人生の転機となったのが、日本活動の10年だと思います。最初は日本語もできなくて、慌ただしい日々を過ごした感じ。でも、ライブを通じてずっと歌を続けてきました。途中であきらめずに続けられたからこそ、今の自分がいると思います」と語った。続けてファンに感謝を述べ「10年間、僕のことを見守って応援し続けてくださったこと、ファンの皆さんに感謝しています。僕の30代を日本のファンの皆さんと過ごしたことが何より幸せです。感謝の気持ちとともに今後20年、30年とずっと日本で活動を続けたい気持ちです」と加えた。
現在、KBS WorldのK-POP紹介番組『輪! K-POP』でMCとしても活躍中の彼は、K-POPがより支持されるように貢献する役割も担っていきたいという願いをアピールした。ZEROは「先輩歌手として後輩を引っ張ってあげる力になれたら嬉しいです。この番組はアイドル中心に紹介されますが、カバーダンスやインディーズなどのように、様々なテーマも取り上げることができたので、良かったと思います。僕としては、MCという新しい仕事に挑戦したという意味もありまして、成長することができたのではないかと思います。今後はミュージカルなどのように他のジャンルに挑戦したいと思います」とアピールした。
今年2月15日に千葉・君津市文化ホールを皮切りに全国ツアー「うたいびと2013」の真っ最中のZERO。8月24日から後半戦を迎える公演について、「今年のツアーでは初めて新潟でライブすることができましたが、できるだけ多くの所でライブを行い、皆さんのもとを訪ねたいと思います。ライブではMCを通じて皆さんを笑わせたり、歌で泣かせたり、色んな味を堪能できるパフォーマンスをお見せしたいと思います」と意気込みを語っていた。最後に「今回デビュー10周年ということで、ファンとの特別なイベントを開催することも考えましたが、やはり基本的なことは、歌で10年という活動を続けてきたので、歌で恩返ししたいと思います。日々のストレスを発散することができる、そんな公演として作りたいです」と約束した。
★ZERO ベストアルバム「Beautiful Songs Best」
2013.8.21リリース/ VICL-64051/ 3,000 円(税込)
