『ドッグヴィル』(2003)や『アンチクライスト』(2009)などの挑戦的な作品、特徴的な手法で知られるトリアー監督の最新作『ニンフォマニアック(原題:Nymphomaniac )』に、ユマ・サーマン(42)が出演することになったと、<The Hollywood Reporter>他が報じた。



ユマ・サーマンがトリアー監督の作品に出演するのはこれが初めて。彼女の役どころはまだ発表されていない。『ニンフォマニアック』(直訳すると『淫乱な女』)は現在ドイツのケルンで撮影中で、完成時にはソフトコア版とハードコア版、2通りのバージョンを発表するという。

ユマの他にすでに出演が決定しているのは、シャイア・ラブーフ、ステラン・スカルスガルド、クリスチャン・スレーター、ジェイミー・ベルなど。シャルロット・ゲンズブールが主演で、作品中では彼女が演じるジョーという女性が幼少時代から経験してきた性の歴史がつづられる。(ニコール・キッドマンが出演するという噂も一時あったが、ユマがニコールの代役なのかは明らかでない。)

2011年カンヌ国際映画祭でヒットラーに理解を示す発言をしたり、何かと物議をかもすことが多いトリアー監督だが、この作品は映画劇中にスター同士の本番セックスシーンを含むということで、「ハードコアポルノ・ドラマ」映画と呼ばれこの夏話題になった。

シャイア・ラブーフは<MTV News>に、「噂どおりだよ。脚本の一番最初に注意書きがあって、簡単に言えば、(セックスシーンは)本当にやるって書いてあるんだ。違法なところがあればぼかすけど。それをのぞけば、全部やることになってる。」と語った。「(トリアー監督は)実に危険だよ。今まで現場を一緒にしてきた中で、一番危険な男だね。怖いよ。ビビるけど、だからやってみなくちゃならない」とシャイアは続けた。「キャストみんな、監督が要求することなら何でもする覚悟ができてる。ワイルドな映画になるよ。」

<The Hollywood Reporter>によると、シャイアはどうしても『ニンフォマニアック』に出演したかったために、トリアー監督に自分と恋人が実際に性行為をしているところを映したテープを送ったという。(そこまでする必要はなかったかも...。この映画をめぐり、恋人とケンカしたとの噂もある。)

『ニンフォマニアック』は米国では来年公開とされているが、詳しい公開時期や日本公開は未定。ユマ・サーマンが脚本の注意書きにある「本番」に参加すればもちろん大ニュースだが、それは別にしても、意欲的なキャストとスケールで楽しみな作品だ。

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