試合後、FC東京の関係者が「今季で一番悪い試合だった」と嘆いていました。別の人は「ACL敗退で気持ちをどう持って行っていいか分からなかったのかも……」と唇をかんでいました。

それほど、この日の両チームは差がありました。FC東京はなかなかパスがつながらず、ボールを奪ってもだしどころに苦労し、また横浜FMに奪い返されるという展開でした。

それでも生まれた得点は1点だけ。31分、富澤選手の鋭い縦パスからうまくターンした兵藤選手が決めたゴールだけです。残りの時間は両チームにとってじりじりと過ぎ、FC東京も反撃を試みるものの、横浜FMが最後まで凌ぎきりました。

試合後、栗原選手は「1-0だと最後まで一発があるから気が抜けなかった」と、試合内容を外で見ているよりも緊張感があったことを教えてくれました。そして「1-0はDFにとって誇り」というかっこいい台詞を語っていました。

そして富澤選手は「去年（東京V時代に）FC東京に負けて昇格がほぼ絶望になったというゲームがありました。そのときのファンのみなさんの気持ちを考えてプレーしたという面があります」というコメントを残してくれました。それから「東京Vを出たことに後悔はありません」とも。