『ホビット』のガンダルフ
 世界的大ヒットシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』の巨匠ピーター・ジャクソン監督が、シリーズの前章となる「ホビット」を二部作で映画化。第一部『ホビット 思いがけない冒険』は2012年12月14日の公開とすでに発表されていたが、今回、第二部『ホビット ゆきて帰りし物語』の公開日も2013年12月13日と明らかになった。

 本作の舞台となるのは『ロード・オブ・ザ・リング』で登場した中つ国(ミドル・アース)の60年前。『ロード・オブ・ザ・リング』のプロローグにあたる原作であり、原点である。

 物語は、ホビット族のメインキャラクター、ビルボ・バギンズの旅。ビルボは、ドラゴンに支配され失われてしまったエレボールのドワーフ王国の再建をかけ、壮大な冒険の旅へ出る。ある時、魔法使いのガンダルフに突然声をかけられ、ビルボは、伝説的な戦士トーリン・オーケンシールド率いる13人のドワーフから成る一団に参加することになる。彼らはこの旅の中で、ゴブリンやオーク、破壊的なワーグと巨大な蜘蛛、シェイプシフター、そして魔術師で埋め尽くされた危険な荒野へと誘われていく。彼らは東を目指す。目的地ははなれ山の荒地にあり、そこに辿り着くためには何としてもゴブリン・トンネルを生きて通り抜けなくてはならない。そこでビルボは自身の人生を永遠に変えてしまうクリーチャーと出会ってしまう…ゴラムである。

 地下に潜む湖の岸辺でゴラムとたった二人きりになってしまう控えめな性格のビルボ・バギンズ。しかし、そこで彼は自分の持つ狡猾さや勇気の奥深さを発見して驚く。しかもビルボは思いがけない有用な性質を持つゴラムの、“いとしいしと”と呼ばれるリングをも手に入れる。そのシンプルなゴールドのリングは、ビルボがとうてい知り得ない中つ国(ミドル・アース)全ての運命と深く結びついていた。

 今回解禁となった写真のガンダルフは、灰色のローブをまとうその装いから“灰色のガンダルフ”と呼ばれているシリーズを語る上で欠かせないキャラクターの一人。指輪の力を知り、シリーズの主人公フロド・バギンズに助言を与える指導者で、賢いだけでなく、剣術と魔法を使った戦闘にも長けた魔法使いである。今回彼は、『ホビット』二部作の主人公ビルボ・バギンズを未知の冒険へと誘う。

 現在、本作は、7年ぶりに『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のメイン・スタッフが再結集して撮影の真っ最中。ウェリントンのストーン・ストリート・スタジオを中心にニュージーランド周辺で、撮影している。撮影は、最先端のカメラと音響技術を駆使して、通常の24コマの倍の48コマで撮影するデジタル3Dで行われているので、新たなる3D新世紀の幕開けが予感させられる。

 2012年、そして2013年は、この世紀のファンタジー映画超大作が世界中を席巻するかも知れない。

 『ホビット 思いがけない冒険』は、2012年12月14日(金)、丸の内ピカデリー他全国ロードショー。
 『ホビット ゆきて帰りし物語』は、2013年12月13日(金)、丸の内ピカデリー他全国ロードショー。

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