世界陸上選手権大邱大会は3日目の29日、日本の室伏広治選手が男子ハンマー投げで今季自己ベストの81メートル24を記録し、金メダルを獲得した。韓国でも室伏選手の優勝を相次いで報道し「アジア陸上の自尊心を立てた」「うらやましい」などと伝えた。

 韓国メディアは室伏選手の今日までの各種大会の成績を詳しく紹介。2003年アジア大会で記録した84メートル86は8年経った今も破れていないことや、日本選手権で17連覇を達成したことなども続々と取り上げた。室伏選手の父、重信さんがアジア大会男子ハンマー投げで5連覇を達成したことなども併せて紹介された。

 室伏選手の2004年アテネ五輪での金メダルはハンガリーのアヌシュ選手がトーピング違反で失格した繰り上げ優勝だったため、「室伏の真の金メダルに対する夢はさらに切実となった」と分析。負傷を乗り越えて「あきらめずに徹底した自己管理と絶えまない練習を通じて7回目の世界選手権で夢をかなえた」と伝えた。

 その上、「ヨーロッパの選手たちが独占していた男子ハンマー投げでアジア陸上の自尊心を立てた」「アジアの壁、年齢の限界を乗り越えて金メダル」などと、室伏選手の優勝をたたえた。

 一方、自国の今大会における成績に言及しつつ「各種目の看板級の選手が総出動したが、世界の壁を実感した」「開催国である韓国はメダルへの道のりは遠い」と指摘。また一部では「日本と中国の金メダル獲得がうらやましい」との報道も見られる。(編集担当:金志秀)