米国ニューヨーク・マンハッタンにある韓国料理店「又来屋(ウレオク)」が、5月29日をもって閉店することが分かった。韓国メディアは「ニューヨークで韓国料理店が相次ぎ閉店している」と伝えた。

 又来屋は米国の有名韓国料理店で、ロサンゼルスやビバリーヒルズなどにも店舗を持つ。1999年にニューヨークへ出店する際には、韓国料理店が多いマンハッタンのコリアンタウンではなく、現地の人びとが通いやすいソーホーに店舗を構えた。

 2010年4月にはニコラ・サルコジ・フランス大統領夫妻が同店を訪れ、プルコギやカルビバーベキュー、まぐろの刺身、石焼ビビンバなどを味わったことから話題を集めた。12年間にわたって営業したが、賃貸契約満了をもって閉店することに決定。関係者は、閉店の理由として再契約の条件が合わなかったことを挙げた。

 米国で閉店する韓国料理屋は又来屋だけではない。マンハッタンのコリアンタウンにある「于山(ウチョン)」や、ニュージャージー州の代表的な韓国レストラン「コリア・パレス」も閉店した。コリア・パレスは高級韓国料理店の代表的な店だったが、米国の景気低迷や韓国人社会の経済難で客足が遠のき、滞納していた賃貸料が払えなくなり4月末に突如閉店した。

 ニューヨークのある駐在員は、「ニューヨーク内を代表する韓国料理店まで相次ぎ閉店しているのは問題」、「莫大な予算をつぎこんでいる韓食の世界化がきちんと推進されているのか疑問」と指摘。韓国メディアは「ニューヨークを代表する韓国料理店、相次ぎ廃業…韓食の世界化は無策」、「NY又来屋閉店…米国の韓国料理店が相次ぎ危機」などの見出しで伝えた。(編集担当:新川悠)



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