サッカーの王様ペレが話すときは、常に議論を呼ぶものだ。サンパウロでの記者会見で、ペレ氏は先日引退を発表した元ブラジル代表FWロナウドについて、次のように述べている。

「メディアの時代にプレーしていたおかげもあって、ロニーはサッカー史上最も優れた選手の一人だった。だが、私は別に、確実に彼よりもガリンシャ、トスタン、ファルカンの方が優れていたよ。ファルカンは本当にローマの王様だった」

「彼らがプレーしていたときは、今のようにメディアで報じられていなかった。それでも、彼らのことは覚えられている。私がロナウドだったら、2009年に引退していただろうね。それが理想的なタイミングだった。いずれにしても、ロナウドが失敗したと言えないことは確実だがね」

また、ペレはブラジルで開催されるワールドカップ(W杯)の準備に関して、次のように批判している。

「14年W杯に向けた準備において、ブラジルは醜態をさらす恐れがある。(ミシェル・)プラティニともそれについて話したよ。彼らも心配している。主な問題は、スタジアム建設が遅れていることだ。サンパウロもまだスタジアム建設に動き始めていないし、空港にも問題がある」

「FIFAの人間も、ブラジルで何が起きているのかを聞いているよ。我々はW杯招致、そして16年のオリンピック招致に向け、たくさん戦ってきた。投票してもらうように世界中を駆け回ったんだ。だが今、準備は遅れている。ブラジルには準備を整える義務があるんだ。我々と南アフリカを比較する声も多い。だが、あちらとは違うよ。ビル・ゲイツが助けようとしてくれたんだからね」