英紙「デーリー・テレグラフ」によると、英国で性風俗産業に従事する女性のうち、すくなくとも1万7000人の外国人女性が性風俗産業で働くことを強制されているという。さらに、人身売買の対象として「売られた」女性の数は2600人にのぼり、その半分は中国人女性だという。中国新聞社が報じた。

 英国の英国警察長協会(Association of Chief Police Officers:ACPO)が2年にわたって売春や人身売買の実態について調査を行い、発表した報告によれば、イングランドとウェールズで性風俗産業に従事している女性は約3万人に達したが、うち1万7000人が外国からの移民だった。さらに、人身売買の対象として英国に来たという女性は2600人で、その半分以上が中国人女性だった。また、9600人の女性は売られてきたのか、自ら密入国したのか確認できなかった。

 報告によれば、英国に売られてきた女性たちは、「英国で働く」ということだけを知らされ、現地到着後にはじめて性風俗産業に従事することを知ったケースが多い。彼女たちの多くは巨額の借金があるため、性風俗産業に身を置かざるを得ず、借金をすべて返済するまで毎日働き続けるという。

 英国警察長協会は中国人女性の数の多さに驚きを示すと同時に、現在の調査は不完全で、調査対象に含まれていない売春宿などがある可能性を示唆した。(編集担当:畠山栄)



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