フランス・パリ在住の中国系住民3万人が暴力反対や治安向上を求めて現地時間20日、デモ行進を行った。このデモで参加者5人が暴力行為などで逮捕されたことが分かった。

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 フランス・パリ在住の中国系住民約3万人が暴力反対や治安向上を求めて現地時間20日、デモ行進を行った。このデモで参加者5人が暴力行為などで逮捕されたことが分かった。中国新聞社が報じた。

 逮捕されたのはいずれも未成年で、公共物破損の現行犯で逮捕された。うちひとりはパトカーを蹴ったという。そのほか、デモ参加者の一部にソファーを燃やす、駐車中の自動車をひっくり返すなどの行為があったという。

 同デモは、発砲や盗みなどの犯罪で中国人が狙われやすいと主張。強盗犯罪などの暴力反対や、治安向上を訴えた。デモ中に逮捕された少年の父親は約1カ月前に強盗にあい、母親は約1年前に3人の暴徒に殴られる被害を受けたという。

 デモのきっかけは、6月1日に発生した発砲事件。報道によると、拳銃を持った集団が飲食店から出て来る在仏中国人に対して次々に発砲。拳銃で応戦した中国人男性が拳銃の不法所持や傷害の疑いなどで逮捕された。

 20日に逮捕された5人は、いずれも23日までに仮釈放が決まった。審理は非公開だったが、裁判所には多くの中国系住民が集まった。

 在フランス温州商会の劉若進会長は20日夜、中国系青少年のための法律援助組織を設立すると述べた。法律知識の普及と指導が目的という。

 写真左は逮捕後に仮釈放になった中国人男性。妹を抱いて家路を急いだ。中国新聞社が報じた。中国メディアは5人が仮釈放になったことで「帰宅して家族だんらんとなった」などと報じた。(編集担当:如月隼人)



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