初戦のギリシャ戦で快勝したものの、次のアルゼンチン戦では1−4と完敗した韓国。その実力についてはさまざまな意見が発表されているが、元中国代表による韓国を酷評する発言が、韓国メディアや韓国ネットユーザーの怒りを買った。騰訊網スポーツチャンネルが伝えた。

 問題の発言をしたのは、元中国ナショナルチーム代表のハオ海東氏だ(ハオは赤におおざと)。ハオ氏は90年代から2000年代中期までナショナルチームで活躍してきた中国サッカーの第一人者。そんな彼が12日の韓国―ギリシャ戦後、中国の大手サイト・新浪網に「韓国が勝利した理由はギリシャが弱すぎるからだ。ギリシャのようなチームがなぜ大会に出られるのか、さっぱり分からない」「この試合はこれまで見たワールドカップの試合の中で最悪だった。韓国はフィジカルの強さがウリだが、戦術的にはたいした進歩も見られず、個人の能力もたかが知れている」「パク・チソン、パク・チュヨンといった選手は決して中国のトップ選手より優れているわけではない」とこき下ろした。

 この発言について韓国メディアの朝鮮日報は16日に記事を掲載、発言の内容を伝えるとともに「ワールドカップに出場すらできなかった中国が、そんなことを言う資格があるのか」という韓国サポーターによる怒りのコメントを掲載した。また、ハオ氏は中国代表として国際試合に115試合出場し、02年のワールドカップ日韓大会に選手として出場したことを、同大会で中国が1点も取れずに3連敗したことと合わせて紹介した。さらに、「彼はわずか1ポンドでイングランドのチームに移籍し、一度も球を蹴ることなく帰ってきた」と皮肉った。

 現役時代から韓国を目の敵にしたようなコメントが目立つというハオ氏だが、今回の発言は中国のサッカーファンからも「器が小さい」「負け犬の遠吠え」「中国サッカー人のいやしい部分だ」などと批判が広がっている。(編集担当:柳川俊之)



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