トンネル
ブラジル・サンパウロで6日、金庫が破られ、約5億円が盗まれました。

犯行は近くの民家からトンネルを掘り、建物の中の金庫を破るという大胆な手口でしたが、その日は全国リーグの優勝が決まる日ということで街中は大騒ぎ。

サッカーに熱狂する国ブラジルならではの事件となったようです。

犯人とみられる一味は、金庫のある現金輸送会社の事務所から100メートル離れた民家に、数カ月程前から住んでいました。

クリスマスツリーを置くなどして住民を装い、事務所の下に向けて1メートル四方のトンネルが掘り進められたようです。

そして犯行当日、その日はブラジル全国リーグの最終日で、人気チームの優勝や2部降格が決まると言うことで、国を挙げてのお祭り騒ぎでした。

事務所の警備員は試合の最中に大きな音を聴いたと言いますが、きっと花火でも打ち上げているのだろうと気にも留めなかったそうです。

事務所の監視カメラは作動しておらず、そもそも事務所内の電源が切れていたそうですが、住民のふりをするなど数か月にわたる入念な計画や実行日の狙い方は、なんだかルパンを彷彿とさせるような用意周到さです。

ブラジルにおけるサッカーの熱狂ぶりは、日本でのW杯の熱狂の比ではないことを考えると、こんな大掛かりな泥棒が成功してしまうのも納得してしまいます。

Brazil Tunnel Thieves Steal Nearly $6 Million While Nation Watches Soccer

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