群馬県警太田署では”鈴付きのストラップ”「おまもりん」を中高年世帯に配布している。”振り込め詐欺”の被害を避けて欲しいとの願いをこめて、500個を警察官が手づくりしたものだ。

太田署によると、管内での振り込め詐欺の被害が後を絶たずに発生しているとのことだ。2008年になってからも1月から5月までで16件(前年比11件増)と前年の3倍以上のペースで増えている。
被害総額は約2000万円にものぼり、82歳の女性が被害者の最高齢だった。

ニュースで取り上げられ、お笑いネタにまでなる”振り込め詐欺”だがこれだけ話題になりながら被害は減るどころか増えているのだ。
憂慮した太田署のおまわりさん達が被害に合わないようにと考えたのが「御守鈴(おまもりん)」なのだ。
”振り込め詐欺「御守鈴」”と書いた御守りに鈴が付いたストラップになっている。
「財布やかばんなどにつけてもらい、万一の時には鈴の音色で我に返ってほしい」
と同署幹部は呼びかけていた。

ストラップは太田署管内の警察官が500個を手づくりした願いがこもったものだ。中高年層世帯を対象に配っている。

群馬県全体でも振り込め詐欺の被害は今年に入って、146件(前年比46件増)で被害総額は約2億4千万円になる。
「おまもりん」の効果が出れば参考にする署も出てくるかもしれない。手づくりするおまわりさんは大変だろうが、発注して作ってはご利益が薄いような気もする。

全国でも振り込め詐欺の被害は絶えないが、一番被害が少ないのは大阪だそうだ。電話で「おれおれ」って言うと「おれおれて、あんただれやねん。おれおれっていう人は知らん」と電話を切るから詐欺にあわないんだとか(これはお笑いネタっぽいが)。大阪では「おまもりん」は当面要らないかもしれない。

(編集部:TAKESHI)