今シーズンのリーガ序盤戦では、メッシ(バルセロナ)、スナイデル(レアル・マドリー)、アグエロ(アトレティコ・マドリー)、カヌーテ(セビージャ)…など、お馴染みのスター選手たちが活躍するだけでなく、新たに加入した選手、下部組織からトップチームに上がってきた選手などニューフェイスの選手たちも週替わりで活躍し、リーガを盛り上げている。

 ジュゼッペ・ロッシ(20)は、今夏マンチェスター・ユナイテッドからビジャレアルに移籍。アメリカ生まれだが、イタリア国籍を持つ彼は、これまで231分間プレーし、4試合で3ゴール。ビジャレアルのリーガ2位の原動力といってもいいだろう。スピードある動きで前線ではどのポジションでプレーできる上、ゴール嗅覚に優れている。アトレティコ・マドリーに移籍したディエゴ・フォルランの後任としてファンの期待も日に日に高まっている。

 アスレティック・ビルバオのカンテラ出身のFWマルケル・スサエタ(19)はその才能を見いだされ、カパロス監督によりトップチームに引き上げられた。カンプ・ノウでのバルサ戦で初ゴールを決め、サラゴサ戦でもフリーキックを決めるなど、アスレティックの新ストライカーとして期待も高まっている。トップ下や、右ウィングでもプレーできるユーティリティーさも併せ持つ選手だ。

 今夏ヘタフェに移籍したMFパブロ・エルナンデス(22)だが、早くもラウドルップ監督の信頼を得て、レギュラーポジションを獲得。リーガとUEFAカップの5試合でスタメン出場している。右ウィングが本来のポジションだが、左もこなせ、期待通りのプレーを見せている。フォワードではないが、ヘタフェの今シーズンの初ゴールは彼のフリーキックから生まれている。

 レアル・マドリーの下部チームからアルメリアに移籍したFWアルバロ・ネグレド(22)は、これまで3試合に出場し2ゴールと早くもアルメリアのエースとして活躍、ファンの心を掴んでいる。

 バジャドリーのMFシシー(21)は、エスパニョール戦で1部デビューを飾っている。右サイドからのスピードあるドリブル突破、そして精度の高いセンタリングは相手にとって脅威のプレーだ。デポルティーボ戦ではトリッキーなコントロールから初ゴールを決めている。

 今夏デポルティーボに移籍したホセ・アンドレス・グアルダード(20)もすでにロティーナ監督からの絶対的な信頼を得て、スタメンの座を獲得。メキシコの至宝は、すでにチームの攻撃を引っ張る存在だ。今シーズン唯一の勝利となっているベティス戦で初ゴールを決めている。

 他にもサラゴサのマツザレムなど…。上記以外の選手たち以外にもこれからの試合で多くの選手が活躍し、リーガを盛り上げていってくれるに違いない。もちろん、お馴染みの選手達も含めてだ。今後の彼らの活躍に注目していきたい。

(スペイン通信)