「このタイミングで...」NGT起用の企業に批判リプライ大量 広報「今後の参考にする」
アイドルグループ「NGT48」のメンバーを起用した衣料大手「アダストリア」(東京都渋谷区)に、ファンらが抗議活動を続けている。
同社広報は「貴重な意見として今後の活動の参考にさせて頂きたい」としている。
「このタイミングでありえません」
アダストリアは、2019年4月17日からNGT48の荻野由佳さん(20)をモデルに起用した。同社の女性向けファッションブランド「Heather(へザー)」を着用し、公式サイトでブランドの宣伝をしている。
NGT48をめぐっては、メンバーの山口真帆さん(23)が19年1月、ファンを名乗る男に暴行被害を受けたことを動画で告発。その後運営会社「AKS」と不協和音が続き、山口さんは4月21日の公演で卒業を発表。最後まで両者の溝は埋まらないまま、山口さんが去る形となった。
騒動後、NGTのスポンサーは次々と撤退したが、4月17日に「Heather(へザー)」の公式ツイッターが、荻野さんのモデル起用を発表した。
すると、「このタイミングで荻野さんの起用はありえません」「NGT事件が未解決な中での荻野由佳さん起用は事件や被害者を無視している印象を受けます」などと批判的なリプライ(返信)が相次ぎ、コラボを発表した2つのツイートには、計850件(22日夕現在)近くの意見が寄せられている。山口さんの卒業発表後、書き込みは急増した。
今後の更新は現時点で予定せず
アダストリアの広報担当者は22日、J-CASTニュースの取材に、荻野さんが同ブランドを愛用していたため、昨年に打診したという。
4月17日、20日に「スペシャル連載」として専用ページが立ち上がったが、現時点で今後の更新は予定していない。
ファンらの批判については「貴重な意見として今後の活動の参考にさせて頂きたい」と回答。専用ページは「もしかしたら下げる可能性もあるが、最終的にどうするかは決めていない」とした。