覚せい剤で人妻を殺害、「事件屋」と呼ばれていた容疑者の怪しすぎる裏の顔
《今薬物をすすめられています》《どう切り抜けるか》《どうしよう日本酒飲んじゃって気付かず摂取してしまった》
【写真】テレビ出演の過去もある友理さん、他殺を訴える旦那のブログほか
昨年7月22日、五十嵐友理さん(28)は知人にそうLINEし、自身に降りかかるピンチを訴えたが翌23日に帰らぬ人となった。死因は急性覚せい剤中毒で、胃からは致死量の100倍もの覚せい剤が検出された。
近所では「浮いていた」人
今月6日、殺人と覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたのは、事件当日に友理さんを自宅に招いていた税理士で会社役員の石原信明容疑者(69)。2人の関係を捜査関係者が明かす。
「石原は被害者と会員制デートクラブで'16年冬ごろに知り合ったといい、事件当日は会うのは4回目だった。昼ごろから石原の渋谷区神泉の自宅で酒を飲み始め、翌朝、友理さんが意識を失ったとして、午前7時ごろに石原が119番通報したところ、救急隊員が3階のベッドに全裸で横たわる友理さんを発見したということです」
発見時の状況などからネット上では「パパ活?」「キメセクでしょ?」などと不謹慎な憶測が流れたが、冒頭のように友理さんは知人にSOSを送っていて、2年前に結婚したばかり。
友理さんの夫も事件後すぐに「他殺だ」と自身のブログで訴えていた。しかしなぜ逮捕までこれほど時間がかかったのか。
「室内には争った形跡もなく、石原容疑者の身体からも自宅からも覚せい剤が検出されなかったため、友理さんが自分で摂取した可能性を否定できず、捜査が慎重になったようです」(捜査関係者)
現場となった石原容疑者の自宅は周囲から「浮いていた」と近隣住民が明かす。
「以前、犬のフンの“犯人はわかっている”という貼り紙を自宅の壁にされていたんですが、そこに暴力団の名刺も一緒に貼ってあってすごく怖いと思いましたね。防犯カメラもたくさんついているし、外からは生活が見えないようにするなど何をしている人なんだろうと思っていました」
58歳で大学院に行き、61歳で税理士免許を取得したという石原容疑者。もともと不動産関連会社役員など複数の収入源を持ち、港区南青山にもビルを所有。現場となった神泉町の自宅は'11年に購入。約270平方メートルの土地に地下1階、地上3階建ての豪邸で、高級外国産車のベンツとポルシェカイエンを所有。
石原容疑者を古くから知る男性は事件を聞いても「まったく驚かなかった」という。
「死んじゃってびっくり、って感じじゃないかな。彼は若い女性をモノみたいに扱っていて複数の若い女性を食い物にしていた。どれくらいクスリを盛ったら(被害者は)どうなるのか試されたのか、遊び感覚でクスリを盛ったんでしょう。殺意はなかったと思いますけど」(同男性)
とはいうものの、致死量の100倍の覚せい剤を所持するとは並大抵のことではない。
「彼は事件屋と呼ばれていて、不動産業界でも有名な存在でした。ほかが扱わない問題物件を扱うことからそう呼ばれていましたね。問題物件というのは暴力団関係の物件のことです。大量にクスリを入手できるルートはあったわけです」(同男性)
石原容疑者は調べに対し容疑を否認している。