ドコモの夏モデルは、各社のデュアル・トリプルカメラに大きな違い

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NTTドコモは5月16日、2018年夏の新商品を発表した。
今夏の新モデルの特徴は、ズバリ、カメラ機能だ。

今回の新モデルは、ビジネス向けの「TOUGHBOOK P-01K」を除いた10機種のうち、半分にあたる5機種が、メインカメラに複数のカメラレンズ搭載するモデルなのだ。
・2つのレンズを使用したデュアルカメラ搭載機種が4機種
・3つのレンズを使用したトリプルカメラ搭載機種が1機種

ひとことにデュアルカメラと言ってもメーカーやモデルによって機能が異なる。
同じデュアルカメラといっても、撮れる写真、得手不得手は大きく違うのだ。

そこで各機種のカメラレンズの仕様の違いを解説する。

●Xperia XZ2 Premium SO-04K

Xperiaにもデュアルカメラが搭載


ソニーモバイルコミュニケーションズ製 Xperia XZ2 Premium SO-04Kのデュアルカメラは、
・モノクロセンサーカメラ(F値1.6)
・カラーセンサーカメラ(F値1.8)
というズームや広角を強化するのではなく、画質と解像度を重視した構成だ。

・静止画の最高ISOが51200
・動画の最高ISOが12800
という超高感度を実現している点も大きな特徴である。
この超高感度に対応することで、肉眼でもほぼ見えないような暗所での撮影にも強いというわけだ。

●Galaxy S9+ SC-03K

広角で暗所に強く、望遠でズームに強い


サムスン電子製 Galaxy S9+ SC-03Kのデュアルカメラは、
・広角カメラ(F値1.5)
・望遠カメラ(F値2.4)
という室内や風景に強い広角からスポーツや動物などにも強い望遠まで、多様な被写体に対応できる構成。

また広角カメラはF値1.5とF値2.4を自動で切り替える。
これにより、室内などの暗所での撮影にも強い。

●AQUOS R2 SH-03K

動画をたくさん撮影したい人にはおすすめ


シャープ製 AQUOS R2 SH-03Kのデュアルカメラは、
・動画専用カメラ
・静止画専用カメラ
という写真と動画を強化した構成だ。

シングルカメラレンズの場合、動画と静止画を切り替えると、画角が異なってしまう。
静止画撮影より動画撮影のほうが「狭い」と感じることがあるだろう。それが画角の違いだ。
動画専用カメラを搭載することで、その画角の違いを解消することができるのだ。
また、動画を撮影しながら、自動でベストショットを静止画専用カメラで撮影するなど、より動画撮影を手軽にできるのも特徴だ。


●dtab Compact d-02K



Huawei Technologies製のタブレット dtab Compact d-02Kのデュアルカメラは、
・通常のカメラ
・撮影するためではなく距離を測るためのカメラ
という、かなり独自の構成となっている。

ふたつのカメラを組み合わせることで、背景をぼかした演出も可能だ。


●HUAWEI P20 Pro HW-01K

世界初のLeicaトリプルカメラを搭載


Huawei Technologies製 HUAWEI P20 Pro HW-01Kは、今回発表された機種で唯一のトリプルカメラを搭載する。
・光学ズームカメラ
・カラーセンサーカメラ
・モノクロセンサーカメラ
の3つのカメラを搭載している。

・カラーセンサーとモノクロセンサーによって、美しいボケ感や色彩美を実現できる
・光学ズームカメラによって、望遠撮影も画像の劣化を抑えた写真が撮影できる
など、スマートフォンながら、デジタルカメラに迫る性能、画質、機能を実現している。

今夏のNTTドコモの新製品は、いずれのモデルも、独自性のある魅力的なカメラ機能を備えている。
いずれのカメラ機能も、目的と用途が異なるため、単純な比較は意味が無い。
使う人が、「どのような写真・動画を撮りたいのか?」
ここが選択のポイントなる。
自身の使い方に最適なカメラを搭載したモデル選択のため、
各モデルの独自の特徴をチェックしてほしい。


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