サッカー日本代表(撮影:佐野美樹/PICSPORT)

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まずご報告があります。12月23日に入籍いたしました。結婚を機にますます精進いたします。どうか今後ともよろしくお願いします。

さて、2017年の日本のサッカーシーンにもいろいろなことがありました。ルヴァンカップではC大阪が、Jリーグでは川崎が初優勝するなど、新しい風が吹きました。

また、ワールドカップ3次予選ではUAEに勝ち、去年のリベンジを果たしたかと思うと、イラクと引き分け、自ら厳しい状況になってしまいましたが、それでもオーストラリアを下してロシアワールドカップ出場を決めました。

そんな中で僕が憂慮している問題もひとつ浮かび上がってきました。それは、日本人選手の海外移籍が少なくなったことです。今年、日本代表クラスで日本から海外に活躍の場を移したのは、柴崎岳と浅野拓磨だけなのです。

「Jリーグでも成長できる」という選手がいます。確かにそうだとも思います。ですが、レアル・マドリーと真剣勝負をしたり、練習で自分の100パーセントを出さないとポジションがなかったりという厳しい環境は、海外の方が手に入れやすいのです。

2008年の北京五輪で、U-23日本代表はアメリカ、ナイジェリア、オランダに3連敗を喫し勝点を奪うことなく敗退しました。ですがその後、吉田麻也、長友佑都、内田篤人、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司たちは海外リーグに移籍し、日本のサッカーを成長させる礎になってくれました。

その後の世代はなかなか海外移籍のチャンスをつかんでいません。日本サッカーの将来を考えると、来年はぜひ多くの選手に海外クラブからの声がかかるような、そんな1年になってほしいと思います。

それでは今回が年内の最後の連載です。みなさま、どうかよい年をお過ごしください。