今年で7回目となる「AKB48紅白対抗歌合戦」がTOKYO DOME CITY HALLで行われた。

今回はフジテレビの人気番組「FNS歌謡祭」「僕らの音楽」「堂本兄弟」など数々の音楽番組を手掛けているフジテレビのきくち伸プロデューサーが演出を努めた。

前座にはドラフト3期候補生が登場し、『ここがロドスだここで飛べ』を披露し、本編がスタートする前から会場のボルテージが最高潮に達していた。

今回はAKB48、SKE48、NGT48が紅組、NMB48、HKT48、STU48が白組という東西対決の組み合わせで、それぞれがパフォーマンス。まず白組の指原莉乃が大ファンと公言するモーニング娘。’17が登場して自身の持ち歌である『One・Two・Three』を披露した。まさかの登場に会場の歓喜は尋常じゃないほど。そこに指原がセンターに加わり、『泡沫サタデーナイト!』を、つづいて指原が推しと公言している佐藤優樹とダブルセンターで『Get you!』を歌った。興奮した指原は「AKB48に入って今がダントツの幸せです。総選挙に出ている時くらいに興奮しています」と喜んだ。

さらにサプライズは続き、NGT48とNegicco、SKE48とチームしゃちほこ、NMB48とたこやきレインボーのコラボもあり、かつて指原が開催した「指まつり」を思い浮かばせるような夢の共演が行われた。

これだけでもお腹イッパイになってしまいそうだが、さらに稲垣潤一が登場し、NMB48の山本彩と『過ち』をデュエット、NGT48の中井りかが、ロス・インディオスと『抱いてやっちゃ桜木町』、SKE48の松井珠理奈と小畑優奈が、イルカと一緒におそろいのオーバーオールを着て『なごり雪』を披露した。

AKB48とはまったく違うカバーソングやコラボレーションを惜しげもなく披露してくれたことで、12周年を迎えたばかりのAKB48の新たな一面を見ることが出来たステージとなった。

今年いっぱいで卒業する渡辺麻友に捧げる楽曲も披露され、渡辺の後継者候補と言われる小栗有以と向井地美音が渡辺の卒業ソング『サヨナラで終わるわけじゃない』を歌うのだが、渡辺の前で小栗が感極まって涙を流して歌えなくなってしまった。そんな小栗を見守っていた渡辺は最高の笑顔で「2人が近くで歌って感動しました」と労った。

4時間を越える長丁場となったが、時間を感じさせることなく、集まったファンは、歓喜と感動を胸に刻んだ。最高の形で幕を閉じた「AKB48紅白対抗歌合戦」だが、12月31日にはNHK「紅白歌合戦」を控えている。こちらでは何を歌うか楽曲投票が行われている最中、2017年最後までAKB48からは目が離せない。

(ブレーメン大島)

写真ⓒAKS