【海外発!Breaking News】車に家に宝飾品 高すぎて用意できない“結納金”に親が自殺する例も(中国)
いわゆる結婚適齢期にありながら「結婚しない、できない、したくない」と感じている若者は世界規模で増えている。先祖代々10代で結婚してきたような国では若い女の子が「まだ学問、仕事に夢中」と言って縁談話を断り、またある国では男性が「独身の方がラク、結婚は面倒臭い」と言ってのける。そのほかにも両家の宗教が違う、家柄や資産が違い過ぎる、宗教上離婚が許されないなど理由は実に様々だ。そしてお隣の中国では…。
中国では今、妙齢の女性の数に比べて男性が多いという現象に加え、“破格の”結納金に苦しめられるという問題が起きている。河北省、山西省、内モンゴル自治区、新疆、甘粛省などの地方農村部では、多くの男性がガールフレンドとの結婚を希望しているものの、結納のための金品の準備が難しいことから婚約にも進めずにいるという。
こちらの画像は、今年2月に『Shanghaiist』が伝えた「With brides costing 200,000 yuan, many men in rural China have no choice but to stay single」という記事のスクリーンショットをあえて引用させていただいた。地方農村部の家庭が嫁を迎えるのにかかる費用は日本円にして平均338万円とある。近年で3倍にも上昇したため多くの家庭がそれを捻出できない状態で、男性は結婚したくとも一生独身を貫くしかないという記事であった。
男性側が準備しなければならない結納金の伝統。中国ではお金だけでなく高級なモノも要求される。ふた昔ならカラーテレビ、洗濯機、冷蔵庫で喜んでもらえたが、今は車、宝飾品、そして現金をたっぷりと。都市部ではさらに「きれいなマンション」も加わることが多いという。土地や住宅がある地方農村部では車と現金で十分なのかもしれないが、それでも平均338万円とは大変な負担であろう。
問題はそれら全てを男性側の親が負担するということ。同メディアは河南省寧陵県で今月中旬、息子の結婚を前に結納金の準備に追われていた母親が入水自殺を遂げたことを伝えた。花嫁の側から要求された車が高額でとても買えないことに悩み、うつ病に苦しんだ末の自殺であった。妻の遺体が川から引き上げられると、なんと夫まで川に身を投げて息子と警察官がそれを救助。夫婦の苦悩はそれほどまでに深刻なものであったのだ。この事件について微博(ウェイボー/weibo)ではこんな意見が多数を占めた。
「花嫁の側を責められない。今や車は“結納時に欲しいもの”として位置付けられている。そんな無謀な要求ではないはずだ。」
「車を求められたにせよ、その支払いを両親にだけ負担させるべきではない。あるいは両親の経済事情がよくなるまで結婚は待つべき。」
「息子は自立し、自分でもしっかりとお金を蓄えるべき。そうでないなら結婚なんてまだ早い!」
知人や親族が縁談話を持ちこみ、両親が「ふるい」にかけてから息子に女性の写真やプロフィールを見せた時代は、結納金も分相応を求められていたのだろう。だが今や息子の嫁になる女性とその家族は完全に未知数なのだ。しかも若夫婦がその先に老夫婦をどれほど大事にするか、結納時の“奮発度”が左右するといっても過言ではないようだ。財産がなくなる上に息子は嫁の言いなり。でもケチケチしたら嫁の家族から一生バカにされて息子に恨まれる…悩んだ末に自死を選んだこの母親に対し、同世代の息子を持つ多くの家庭から同情の声が集まっているという。
画像は『Shanghaiist 2017年2月23日付「With brides costing 200,000 yuan, many men in rural China have no choice but to stay single」(看看新闻)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
こちらの画像は、今年2月に『Shanghaiist』が伝えた「With brides costing 200,000 yuan, many men in rural China have no choice but to stay single」という記事のスクリーンショットをあえて引用させていただいた。地方農村部の家庭が嫁を迎えるのにかかる費用は日本円にして平均338万円とある。近年で3倍にも上昇したため多くの家庭がそれを捻出できない状態で、男性は結婚したくとも一生独身を貫くしかないという記事であった。
男性側が準備しなければならない結納金の伝統。中国ではお金だけでなく高級なモノも要求される。ふた昔ならカラーテレビ、洗濯機、冷蔵庫で喜んでもらえたが、今は車、宝飾品、そして現金をたっぷりと。都市部ではさらに「きれいなマンション」も加わることが多いという。土地や住宅がある地方農村部では車と現金で十分なのかもしれないが、それでも平均338万円とは大変な負担であろう。
問題はそれら全てを男性側の親が負担するということ。同メディアは河南省寧陵県で今月中旬、息子の結婚を前に結納金の準備に追われていた母親が入水自殺を遂げたことを伝えた。花嫁の側から要求された車が高額でとても買えないことに悩み、うつ病に苦しんだ末の自殺であった。妻の遺体が川から引き上げられると、なんと夫まで川に身を投げて息子と警察官がそれを救助。夫婦の苦悩はそれほどまでに深刻なものであったのだ。この事件について微博(ウェイボー/weibo)ではこんな意見が多数を占めた。
「花嫁の側を責められない。今や車は“結納時に欲しいもの”として位置付けられている。そんな無謀な要求ではないはずだ。」
「車を求められたにせよ、その支払いを両親にだけ負担させるべきではない。あるいは両親の経済事情がよくなるまで結婚は待つべき。」
「息子は自立し、自分でもしっかりとお金を蓄えるべき。そうでないなら結婚なんてまだ早い!」
知人や親族が縁談話を持ちこみ、両親が「ふるい」にかけてから息子に女性の写真やプロフィールを見せた時代は、結納金も分相応を求められていたのだろう。だが今や息子の嫁になる女性とその家族は完全に未知数なのだ。しかも若夫婦がその先に老夫婦をどれほど大事にするか、結納時の“奮発度”が左右するといっても過言ではないようだ。財産がなくなる上に息子は嫁の言いなり。でもケチケチしたら嫁の家族から一生バカにされて息子に恨まれる…悩んだ末に自死を選んだこの母親に対し、同世代の息子を持つ多くの家庭から同情の声が集まっているという。
画像は『Shanghaiist 2017年2月23日付「With brides costing 200,000 yuan, many men in rural China have no choice but to stay single」(看看新闻)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)