私、清葉アキ子は現在43歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです……。

No.1 アラフォーだって結婚したい!なぜ私が婚活を始めるに至ったか はコチラ
No.2 婚活のプロたちから現実を知らされる……私、結婚できないかもしれない!? はコチラ
No.3   アラフォー婚活女が考える、お見合いパーティーのサバイバル法 はコチラ
No.4 アラフォー婚活女、恋愛低体温なので簡単に好きになれない問題 はコチラ

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地元の仲人おじさん大活躍

千葉に住む4つ下の従妹がいる。その子は高校を卒業した後、地元でペットの美容室に勤め、その後独立して実家で犬のトリマーとペットホテルをやっていた。ペットの美容室にはクルマで通っていたため、帰りに飲みに行くこともできないし、30歳まで全く出会いがないという環境だったそうだ。それを見かねた彼女の母親が、知り合いのつてをたどり、お見合いの話を持ってきたのだが、その相手とあっという間に結婚をした。年齢が1回り上の一種国家公務員の男性だとのこと。

実は、このお見合いの話、もともとは私に来たものだと聞いたのは、彼女の結婚式の場でだった。御年90歳超の男性は、地元・千葉でも顔の広さで有名だそうで、仕事というわけではないが、いわゆる昔ながらの“仲人”を買って出ているとのこと。まとめた夫婦は数知れず……。従妹の結婚相手も、従妹の母親である叔母と仲が良かったこの男性が繋いだそうだ。「従妹さんには年齢的に差がありすぎるかなと思って……本当はアキ子さんにと思ってつないだ男性だったのだけどね……」

結婚式でお話をしたその仲人の男性は、その後、マメにお見合いの話を持ってきてくださった。人を顔やスペックで判断しないというポリシーなので、勧められたら一回は会おうと決めている私は、いただいたお話はすべて「お会いしたい」と返した。

初めてのガチお見合い、釣り書きに微妙な印象を受けるも……

初めてのお見合いは34歳のとき。千葉在住の同い年で、某一部上場企業に勤めているという男性だ。お見合いというのは先にお写真と釣り書き(履歴書に家族構成なども明記されたようなもの)を見て、お会いするかかどうか決めるのだが、この男性、写真がお祭りかなにかで扮装したものだった!

おそらく例の仲人男性とつながりのある彼の祖母が、たまたま手元にあった写真を渡したようだ。来たお見合いはすべて受ける、と決めていたので、顔がどうでも釣り書きがどうでも、会って決めようと思っていたが、お祭りで化粧をした写真では何も判断つかない(笑)。母は「背も大きくて四大卒ってだけで断ってくる人も多いんだから、おいしいお食事をごちそうになるつもりで行ってらっしゃいよ!」と言った。なぜか母の中で、私は負債物件のようだ。

例の仲人の男性が「いまどきの若い人たちは仲人立てて堅苦しい場を設けるより、カジュアルに会ったほうが話もしやすいしササッと話が進むから、日にちはセッティングするのでそこから先はお互いの連絡先をお伝えするので2人で会って!」というので、携帯番号とメールアドレスをお伝えした。「こういうのは早いほうがいい!」と仲人の男性がいうので、数週間後のある夏の土曜日が初お見合い日として決定。

しかし、前日の夜21時になっても、場所の連絡が来ない。仲人に苦情を入れたら、1時間後、お見合い相手本人からメールが来た。「明日、10時半に西船橋駅に来てください」とのこと。「え!?夜じゃないの!?仕事入れてしまったんですけど……。しかもランチにしても早すぎませんか!?それに西船橋って……私の自宅から1時間半以上もかかるんですけど!」。

腹が立ちながらも仕事を大至急調整し、徹夜で朝までに原稿をなんとか終わらせ、朝風呂からパック、マッサージ、ネイルの塗り直し……と1時間半のセルフケアを経て、10時15分に西船橋に到着した。

待ち合わせ場所にいたのは、王道の●●●ファッションの男性

そもそも顔もわからない人との待ち合わせだが、土曜のその時間、その駅で男性が1人で立っているのは数人しかいなかったし、ファッションできっと彼だろうと思ったくらいわかりやすかった。釣り書きに「趣味:自作パソコン」とあったが、遠くから見ても明らかな、王道・秋葉原ファッションだった。
「よかった……なにも期待してこなくて(笑)」。

これはお見合いなんだろうか!?

挨拶もそこそこに、「11時から店を予約してあるので行きましょう。ここから5分くらいのところです」という彼についていくと、そこは地元では宴会などに使うような中華料理のお店だった。10時35分には到着したが、そんな時間にはお店はガラガラ。彼はどんどん奥に入っていき、席に座ったらどんどん注文をした。

「2人だしテーブルに乗りきらないので、そんなに頼まないほうが……せめていくつか食べてからまたオーダーしましょう!」と言ったら、驚きの答えが来た。
「母親が2万円くれたんですよ!ごちそうするんで遠慮しないで食べましょう」と。「実はこの店、昨日の夜、連絡来たときに母が予約してくれたんですよ!東京のあなたの住む街なら、夜にやっているお店はいくらでもあるし、適当に入るつもりでいたんですが、母に“初めて会う女性を夜の繁華街を連れ回すなんて、それはない!”って言われてしまって……」。

もしかして……この人、マザコン!?

中華料理はおいしいんですけどね……初めてのお見合いで食べるとは思ってもいなかった。

アキ子のお見合いは一体どうなる!?〜その2〜に続きます。