拡張機能「Moto Mods」が楽しい!本日発売の新しいSIMフリースマホ「Moto Z」と「Moto Z Play」の外観や基本仕様などをじっくり使って紹介【レビュー】

MotorolaのSIMフリースマホ「Moto Z」と「Moto Z Play」をレビュー!

モトローラ・モビリティ・ジャパンから本日10月19日に発売された新しいMotorola Mobility(以下、モトローラ)製のSIMフリースマートフォン(スマホ)「Moto Z」および「Moto Z Play」。

まずはじめに筆者の感想を書いてしまうが、Moto ZとMoto Z Playは「触ると欲しくなるスマホ」だった。ライターとしてこれまでにもたくさんのレビュー用貸出機を試してきたが、正直、こんなに試して面白い機種は久しぶりだ。

Lenovoブランドになったモトローラだが、Moto Zシリーズのその思想は明らかにモトローラのDNAを受け継いでいる。きっと、往年のモトローラファンの人たちもMoto ZとMoto Z Playは認めてくれるに違いない。

そんな少々興奮気味で申し訳なく思うが、今回から数回に分けて、Moto ZとMoto Z Playの両機のレビューをお届けしようと思う。まずは外観およびスペックを確認しつつ、ベンチマークなどでそのフラッグシップたるやを確認してみたいと思う。

●Moto Z

モトローラの新フラッグシップ機であるMoto Zは、厚さはわずか約5.2mmで、5.5インチWQHD(1440×2560ドット)有機ELディスプレイを搭載する。CPUはSnapdragon 820(MSM8996 Lite)、内蔵メモリー(RAM)は4GB、内蔵ストレージは64GBを搭載している。また、microSDカードスロットはXC規格に対応した2TBまでだ。




背面に設けられたメインカメラは飛び出した形で施されている。ただし、同梱されている背面ジャケットを装着すれば"面イチ"になり、気になることはないだろう。メインカメラは13MP(メガピクセル)で光学手振れ補正やレーザーAFに対応。フロントカメラは5MPというスペックだ。




背面の下部には横長に端子が配置されている。この端子はMoto Zシリーズの魅力でもある拡張機能「Moto Mods」用の接続端子だ。Moto Modsは、背面にマグネット式で取り付ける拡張アクセサリーで、カメラやスピーカー、バッテリーなどを拡張させることができる。

現在のところスタイルキャップ・背面カバーの「Moto Style Shell」およびプロジェクターModsの「Insta-Share Projector」、カメラModsの「Hasselblad True Zoom」、コンサートModsの「JBL SoundBoost Speaker」、バッテリーModsの「Incipio offGRIND PowerPack」が用意されてる。


SIMカードは日本でも両待受できる「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」に対応。DSDSは4G×3G、3G×3G、3G×2Gに対応している。

SIMカードスロットはnanoSIMカード(4FF)サイズが2つで、1スロットはmicroSDスロットと排他仕様となっている。携帯電話ネットワークはFDD-LTEがBand 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/25/28、TD-LTEがband 8/40/41、W-CDMAがband 1/2/4/5/8/19(6)、GSMは850/900/1800/1900MHzに対応。



充電などの端子はUSB Type-C規格。また急速充電のTurbo Powerに対応している。バッテリーは2600mAhと少し少なめは、薄さを考えれば仕方のないことだろう。

ハイスペックの性能を非常に薄いボディーに包んだMoto Z。その薄さから持った感覚はかなり軽い。それもそのはず、重量は約134gだ。金属質のベゼルのおかげでホールド性もガッチリとした印象だ。

正面の下部には指紋センサーが設けれてており、スリープからのロック解除などに利用することが出来る。なお、その薄さゆえ、3.5mmヘッドフォンジャック端子は設けられておらず、USB端子からの変換アタプターを利用することになる。

【Moto Zの主な仕様】
OS Android 6.0(Android 7.0 Nougatへのアップデート保証)
ディスプレイ 5.5インチ 2560×1440ドット SuperAMOLED Corning Gorilla Glass 3
プロセッサー Qualcomm Snapdragon 820 MSM8996 Lite クアッドコアCPU
メモリ 4GB RAM
ストレージ 64GB
microSDスロット 最大2TB対応(SIMスロットと排他利用)
カメラ:背面カメラ 13MP、光学手振れ補正、レーザーAF、フロントカメラ:5MP
バッテリー 2,600mAh TurboPower対応
対応バンド/周波数帯 FDD-LTE:band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/25/28、TD-LTE:band 8/40/41、W-CDMA:band 1/2/4/5/8/19(6)、GSM:850/900/1800/1900MHz
SIMサイズ nanoSIM×2(1スロットはmicroSDスロットと排他利用)
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac
その他NFC, Bluetooth 4.2, 指紋認証センサ, USB Type -C, IPX2撥水加工
本体サイズ・質量約155×75.3×5.2(最薄部)mm・約134g
本体カラーLunar、Gold
価格 85,800円(税抜)

●Moto Z Play

Moto Zの廉価機ともいえるMoto Z Play。厚さが最薄部約6.99mmとMoto Zに比べて多少分厚さを感じる機種だ。プロセッサーにQualcomm製「Snapdragon 625(MSM8953)」、内蔵メモリー(RAM)が3GB、内蔵ストレージは32GBとミドルレンジクラスに仕上がっている。

ディスプレイはMoto Zと同じ5.5インチサイズだが、フルHD(1080×1920ドット)のSuper AMOLED(有機EL)ディスプレイとこちらもスペックを落としている。




デザイン面の違いは厚さはもちろんだが、背面や正面も少々異なる。基本的な背面カメラのレイアウト位置やUSB端子、電源キー、音量キーなどはほぼ同じだが、Moto Play Zの方にはイヤホンジャックが設けられているのも大きな差異だろう。その他、着信のLEDランプの位置も本体上面のベセルに設けられているのもMoto Zと同じだ。


通信面では、FDD-LTEがBand 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/28、TD-LTEがband 8/40/41、W-CDMAがband 1/2/4/5/8/19(6)、GSMが850/900/1800/1900MHzに対応と同じ。

また、SIMカードスロットは同じくDSDSに対応した仕様ながらmicroSDカードスロットは排他となっておらず、それぞれ単独で利用可能だ。microSDカードはSIMカードスロット裏面にセットする仕様になっている。デュアル待受を活用したいユーザーはMoto Z Playの方が有効かもしれない。


なお、カメラ性能はメインカメラが13MPレーザーAFと像面位相差オートフォーカス(PDAF)に対応。フロントカメラは5MPというスペックになっている。指紋センサーもMoto Zと同様、本体正面下部に設けられている。


ただし、全体的なデザインをみると、Moto Z Playの方が「野暮ったさ」を感じる。背面のMoto Modsとの接続端子部周りの処理やベセル面の塗装処理の違いなど、やはりMoto Zの方が洗礼された高級感を感じる仕様になっているようだ。

【Moto Zの主な仕様】
OS Android 6.0(Android 7.0 Nougatへのアップデート保証)
ディスプレイ5.5インチ 1920×1080ドット SuperAMOLED Corning Gorilla Glass 3
プロセッサーQualcomm Snapdragon 625 MSM8953 オクタコアCPU
メモリ3GB RAM
ストレージ 32GB ROM
miceoSDスロット最大2TB対応
カメラ背面カメラ:16MP、像面位相差オートフォーカス(PDAF)、レーザーAF、フロントカメラ:5MP
バッテリー 3510mAh TurboPower対応
対応バンド/周波数帯 FDD-LTE:band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/28、TD-LTE:band 8/40/41、W-CDMA:band 1/2/4/5/8/19(6)、GSM:850/900/1800/1900MHz
SIMサイズ nano SIM×2
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac
その他NFC, Bluetooth 4.0, 指紋認証センサ, USB Type -C
本体サイズ・重量約156.4×76.4×6.99(最薄部)mm 約165g
本体カラーブラック / ホワイト
価格 5万3800円(税抜)

●UIとベンチマーク

Moto ZおよびMoto Z PlayともにOSはAndroid 6.0 Marshmallow(マシュマロ)を標準搭載しているが、後日アップデートにて最新のAndroid 7.0 Nougat(ヌガー)にバージョンアップする予定になっている。

ユーザーインターフェース(UI)はともに同じものが搭載されている。モトローラのこれまでの機種同様に素のAndroidのUIに近いもので、ほぼNexusシリーズに搭載されている「Google Now ランチャー」といって良いだろう。


ともにスペック的には不満の無い機種なので、快適な操作感となっている。試しに両機種のベンチマークを「AnTuTu Benchmark」を利用して計測してみた。

Moto Zは3Dが51069、UXが40273、CPUが25990、RAMが9941という数値となり、同じく日本でも今秋発売となるZTEのフラッグシップスマホ「AXON 7」より若干劣るという結果になった。


一方、Moto Z Playは3Dが12948、UXが25277、CPUが19433、RAMが4956という数値で、iPhone 5Sとほぼ同等という結果になった。


今回はMoto ZとMoto Z Playの外観やスペックを紹介した。次回は同梱品の内容と多くのユーザーが期待するMoto Mods「Hasselblad True Zoom」について紹介して行きたいと思う。






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