東日本大震災後の景気を展望する際、民間住宅投資がどれだけ落ち込むかが心配された。ところが、直近4月分までの住宅関連指標を見る限り、意外と住宅投資が底堅く推移していることがわかる。まず全国ベースでの住宅投資を見てみよう。新設住宅着工は震災前の2月が年率87.2万戸であったが、3月同80.7万戸、4月79.8万戸と減少した(図表1参照)。2月から3月にかけて▲7.5%と大きく減ったのに対し、4月は1.1%の減少に止まった。